NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

水源地

2007年09月10日 | 間伐
恵那市三郷町椋実には寿老の滝があります。

高さはそれ程無いものの流量豊かな美しい滝です。
そのため滝には常に涼しい風が吹いていて、夏の暑さを凌ぐには絶好の場所です。
また地元の人以外にはあまり知られていなくて訪れる人が少ないのも好条件です。
今年の夏はそろそろ終わりかけですので、来年の夏には一度訪れてみてはいかがでしょうか。
滝の直ぐ脇には新しく水場も整備されています。


またここは土岐川の支流の佐々良木川の水源地でもあります。
屏風山断層と恵那山断層に挟まれた恵那山地は花崗岩で構成されていて、こうして豊かな水源地をあちらこちらに持っています。
我々が今間伐作業を行っている鍋山も恵那山地に属し、この林道の湧き水も一つの水源です。

草の陰に隠れていますが風化して亀裂の入った花崗岩から水がコンコンと染み出しています。

寿老の滝近くでこんな看板を見つけました。

文字が色褪せているのは長い年月産廃問題が続いている事をうかがわせます。
水源地に産廃処分場を作ろうとする発想はいったいどこから湧いて来るのでしょう。
目に見えない所に産業廃棄物を隠してしまえばそれでいいという発想は、根本的な解決を先延ばしし自分の身に迷惑が及ばなければそれでよしとする考えから生まれてきます。
我々の一見豊かで便利な生活の裏には腐臭のプンプン漂うゴミ問題が隠されています。
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