幼稚園実践 2013.6.10
昨年度から対話型鑑賞の実践をさせていただいている幼稚園の今年度の第1回目の実践を昨日行いました。園児はとても楽しみにしていたようで、1時間目の授業を済ませて幼稚園につくと、みんな座ってよい子して待っていました。
久々の実践で、機器の調子が悪く、楽しみにしている園児たちを30分ほど待たせて、学校にパソコンを取りに戻ったりするアクシデントがありました。準備はいくらやっても足りることはないというのが、今回の教訓、その1です。
結局1回目に実践する予定の作品はストライキを起こしたパソコンの中にしかデータがなかったので(バックアップ用のUSBを常に所持することも教訓その2)本当なら3回目に実践する予定のもので行いました。
作品はメアリー・カサットの「孫たちに本を読むカサット夫人」です。この作品はカサット夫人の周りに孫たち3人が集まって、カサット夫人が手にした本を覗き込むようにしている様子が描かれた作品です。横長でやや右寄りにカサット夫人がいます。背景は大きなガラス窓でその向こうには緑の庭が見えているという、そういう作品です。
この作品を対話型鑑賞に取り上げたのは、子どもたちがいるという、園児にとっての親近感。女の人が本を手にしているので、描かれた子どもたちがこの女の人に本を読んでもらっているという状況が、自分たちの体験から推察できるだろうということ。それ以外に複雑に描かれたものが無く、シンプルでわかりやすい作品であること。これらのことから、対話型鑑賞を初めて行う園児たちにも描かれているものがわかりやすいのではないかと考えたからです。
最初に実践にあたっての注意事項を確認しました。園児にわかりやすい言葉で話すことが大事だと考えています。そして、いつも同じことを繰り返し伝える中で、ルールが定着していくことを狙っています。
約束は
① まず、おしゃべりをしないで、しっかりスクリーンに映っているものをみること
② しっかりみたら、みえたことを、手を挙げて、あたった人が話すこと
③ あたらなかった人は、友だちの話すことをしっかり聞くことと
④ しっかり聞いて、友だちの話したことについて、考えること
の4つです。この4つのことを最初に確認して実践を始めました。
幼稚園の年長さんといっても、この4月になったばかりで5歳児がほとんどです。前回は暮れも押し迫ったころから5回を集中して行ったので、園児もかなり成長していましたし、小学校に入学するという園児なりの自覚が芽生えていたころだったのでずいぶんしっかりしているように感じましたが、今回はまだ5歳児で年長になったばかりの子どもたちという認識で会を始めました。
この実践の詳細は担任の先生が記録を起こしてくださるので、そちらで報告しようと思います。
会の終了後、担任の先生にアンケートに答えていただいたものを掲載します。
実践のふりかえり(4段階評価で、4が最もよい)
A)しっかり絵をみることができていた・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
B)絵をみてしっかり考えることができていた・・・・・・・・・・・・・・・2
C)自分の意見を言うことができていた・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
D)友だちの意見をしっかり聞くことができていた・・・・・・・・・・・・・2
E)友だちの意見を聞いて、自分の考えをより深めることができていた・・・・2
F)このような鑑賞をまたやらせたい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
☆今日の鑑賞の感想をお知らせください
初めて見る絵は興味を持ち、しっかりとみることができていた。みて感じたことを話したいと思う気持ちはあるが、当てられると恥ずかしさから言えなくなる子どもが目立った。
自分の思いを自信を持って発言できる、伝えようとする姿を育てていきたい。
☆園児の様子で、気付かれたことを教えてください。
絵をみて想像を膨らませたり、自分たちの生活につなげて考える姿に乏しさを感じた。この経験を通して、想像を膨らませ、自分の思いを伝えられる子どもに支えていきたいと思った。
以上です。
実践後担任の先生とMTGを行いましたが、冒頭にも書いたように、今回が初めてであること。子どもが年長になったばかりであること。このことから、前年実践の年長組と比較するのは、条件が違うことを話しました。まだ、5歳児が多いので、長時間同じ絵は飽きても来るので、次回から2~3枚の作品を用意して、飽きてきたら次の作品をみるようにしてみることを確認しました。また、1年間の長期にわたるので、5回ではなく7回は実践し、途中で担任の先生にファシリテートしてもらう試みも行うことにしました。この担任の先生は対話型鑑賞の効果を実感しておられるので、この先生がファシリテートできるようになられると、幼稚園内での実践がもっと盛んになると思われるので、しっかりサポートしたいと思っています。では、近々にこの担任の先生のレポートが届くと思いますので、届きましたら、またUPしますので、お楽しみに!!その時には実践の様子の画像も一緒にお届けします。
昨年度から対話型鑑賞の実践をさせていただいている幼稚園の今年度の第1回目の実践を昨日行いました。園児はとても楽しみにしていたようで、1時間目の授業を済ませて幼稚園につくと、みんな座ってよい子して待っていました。
久々の実践で、機器の調子が悪く、楽しみにしている園児たちを30分ほど待たせて、学校にパソコンを取りに戻ったりするアクシデントがありました。準備はいくらやっても足りることはないというのが、今回の教訓、その1です。
結局1回目に実践する予定の作品はストライキを起こしたパソコンの中にしかデータがなかったので(バックアップ用のUSBを常に所持することも教訓その2)本当なら3回目に実践する予定のもので行いました。
作品はメアリー・カサットの「孫たちに本を読むカサット夫人」です。この作品はカサット夫人の周りに孫たち3人が集まって、カサット夫人が手にした本を覗き込むようにしている様子が描かれた作品です。横長でやや右寄りにカサット夫人がいます。背景は大きなガラス窓でその向こうには緑の庭が見えているという、そういう作品です。
この作品を対話型鑑賞に取り上げたのは、子どもたちがいるという、園児にとっての親近感。女の人が本を手にしているので、描かれた子どもたちがこの女の人に本を読んでもらっているという状況が、自分たちの体験から推察できるだろうということ。それ以外に複雑に描かれたものが無く、シンプルでわかりやすい作品であること。これらのことから、対話型鑑賞を初めて行う園児たちにも描かれているものがわかりやすいのではないかと考えたからです。
最初に実践にあたっての注意事項を確認しました。園児にわかりやすい言葉で話すことが大事だと考えています。そして、いつも同じことを繰り返し伝える中で、ルールが定着していくことを狙っています。
約束は
① まず、おしゃべりをしないで、しっかりスクリーンに映っているものをみること
② しっかりみたら、みえたことを、手を挙げて、あたった人が話すこと
③ あたらなかった人は、友だちの話すことをしっかり聞くことと
④ しっかり聞いて、友だちの話したことについて、考えること
の4つです。この4つのことを最初に確認して実践を始めました。
幼稚園の年長さんといっても、この4月になったばかりで5歳児がほとんどです。前回は暮れも押し迫ったころから5回を集中して行ったので、園児もかなり成長していましたし、小学校に入学するという園児なりの自覚が芽生えていたころだったのでずいぶんしっかりしているように感じましたが、今回はまだ5歳児で年長になったばかりの子どもたちという認識で会を始めました。
この実践の詳細は担任の先生が記録を起こしてくださるので、そちらで報告しようと思います。
会の終了後、担任の先生にアンケートに答えていただいたものを掲載します。
実践のふりかえり(4段階評価で、4が最もよい)
A)しっかり絵をみることができていた・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
B)絵をみてしっかり考えることができていた・・・・・・・・・・・・・・・2
C)自分の意見を言うことができていた・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
D)友だちの意見をしっかり聞くことができていた・・・・・・・・・・・・・2
E)友だちの意見を聞いて、自分の考えをより深めることができていた・・・・2
F)このような鑑賞をまたやらせたい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
☆今日の鑑賞の感想をお知らせください
初めて見る絵は興味を持ち、しっかりとみることができていた。みて感じたことを話したいと思う気持ちはあるが、当てられると恥ずかしさから言えなくなる子どもが目立った。
自分の思いを自信を持って発言できる、伝えようとする姿を育てていきたい。
☆園児の様子で、気付かれたことを教えてください。
絵をみて想像を膨らませたり、自分たちの生活につなげて考える姿に乏しさを感じた。この経験を通して、想像を膨らませ、自分の思いを伝えられる子どもに支えていきたいと思った。
以上です。
実践後担任の先生とMTGを行いましたが、冒頭にも書いたように、今回が初めてであること。子どもが年長になったばかりであること。このことから、前年実践の年長組と比較するのは、条件が違うことを話しました。まだ、5歳児が多いので、長時間同じ絵は飽きても来るので、次回から2~3枚の作品を用意して、飽きてきたら次の作品をみるようにしてみることを確認しました。また、1年間の長期にわたるので、5回ではなく7回は実践し、途中で担任の先生にファシリテートしてもらう試みも行うことにしました。この担任の先生は対話型鑑賞の効果を実感しておられるので、この先生がファシリテートできるようになられると、幼稚園内での実践がもっと盛んになると思われるので、しっかりサポートしたいと思っています。では、近々にこの担任の先生のレポートが届くと思いますので、届きましたら、またUPしますので、お楽しみに!!その時には実践の様子の画像も一緒にお届けします。