ART COMMUNICATION IN SHIMANE みるみるの会の活動報告

島根の美術教育関係者が集まって立ち上げた対話型鑑賞の普及に努める「みるみるの会」の活動情報をお知らせするブログです。

ひさびさのブログUPです。小学校の実践紹介です。

2015-03-09 09:24:27 | 対話型鑑賞


勤務する中学校区の日御碕小学校(今年度末で閉校)に対話型鑑賞の実践に行ってきました。この学校に勤務する先生からの要請です。この方は前任校でも私の勤務する中学校区(河南中学校)の小学校(神西小学校)におられて、小学校1年生のクラスで、同様に対話型鑑賞を実践させてくださった方です。この時の様子もブログにUPしてあると思いますので、興味のある方はそちらもCHECKしてみてください。

鑑賞作品は出雲が誇る草光信成の「四人の子等」です。幼稚園児(3歳)から小学校6年生までの幅広い年齢層が一堂に会しての鑑賞会でした。うしろでみている先生方も巻き込んで(校長先生にも話していただきました)の楽しいひと時を過ごしました。

最後に教室にもどって、授業の感想等を書いてもらったものが届きましたので、みなさんにもお伝えしたいと思います。手書き文をそのまま披露できないのが残念ですが、心温まる内容で、また、こんなに書けることに、担任の先生方もびっくりされていた様です。

日御碕小学校の児童の感想

1年生男子
 ぼくは、えを見ておねえさんに目がいきました。つぎにおかあさんに目がいきました。
このふたりがすごくかわいかったです。あのおかあさんは23さいだとおもいます。

2年生女子
 わたしは、絵を見て、おねえさんに目がいきました。
 6年生くらいに見えました。おねえさんはたのしそうでした。わたしもかごの中にはあかちゃんがいると思ってました。5年生がわたしと同じことを思っていたんだなと思いました。

2年生男子
 ぼくは絵を見て青いようふくをきている子どもに目がいきました。
 四才くらいの子どもでした。お母さんにだっこをしてもらいたくて手をのばしていたと思いました。もう一人の白いようふくをきているこは、うばぐるまの車りんにのって赤ちゃんを見ているんだと思いました。おねえさんはひまわりをもっていて、にこっとしていました。
あかちゃんもおねえさんのほうを見ていると思いました。

3年生男子
 今日、かすが先生とはじめてべんきょうをしました。さいしょはなんのべんきょうかわかりませんでした。でも、5・6年生の発表を聞いてぼくは自信をもちました。だから何こも発表ができたと思います。たとえば、家族がどこにいるかとか、ぼくは、発表しなかったけどきせつのときに秋だと思いました。わけは、かれ葉とかが落ちていたからです。またこういうじゅぎょうをまたしたいです。

3年生男子
 今日、はじめてかすが先生とべんきょうしました。
 なにのべんきょうをしたかとゆうと、絵を見て、しっかり見ることができたか、絵を見てしっかり考えることができたか、手をあげて発表できたかをしました。
 ぼくは、絵を見て、手をあげることができなかったけど、友だちのはなしをしっかりきくことはできました。
 こんど、あったら、手をあげて発表したいです。

3年生女子
 今日はじめて、かすが先生にきてもらって、みてはなそうをしました。
 わたしは、きまりを守ることができました。わたしは、さいしょ絵を見て、いっぱい思いつきました。でも、あれかなあと思って、一つきめました。わたしが一番楽しかったことは、かすが先生と、図工の学習ができたことです。わたしはあの絵を見て、植え木ばちがあるから、外だと思いました。わけは、植え木ばちの中に、なんかはえているからです。

5年生女子
 あのしあわせそうな家族は、ずっとこうなっててほしいという作者の願いの表われではないのかなと思いました。

 私は絵のかん賞をして、絵をみんなでくわしく見ると、たくさんの意見や思った事が出たのでびっくりでした。
 私ははじめのころ、たくさん意見を言っていました。ですが、小さい子の足のうらが少しよごれていた事を言えませんでした。残念でした。
 私はこれから絵をかくのにじっくり物を観察しながら絵をかいていきたいです。

5年生男子
 なぜあの絵をかかれたか考えました。
 いつまでも家族の仲のいい光景が残るといいなあと思ったからです。あの絵が書かれたのは戦前だと思います。なぜなら家がトタン板ぽくなかったし草がはえていてやけていなかったので戦前だと思うし、計算すると1920ごろだったので戦前に書かれたと思います。今日の授業をしていつもより絵を見てそうぞうして見ることができました。これからも絵を見る時はしっかりそうぞうして見ていきたいです。

5年生女子
 あの絵は、たぶん、戦争後で、平和にくらしている家族をかいた絵だと思います。お父さんは、きっと戦争でなくなったんだと思いました。

 絵のかんしょうでは、どんなことをするんだろうと思っていました。かんしょう会が始まって、絵を見たとき、この絵を見てどうするんだろうなあと思いました。意見を言うのが分かったら、色んなことがうかびました。人の意見を聞くと、感じ方がちがうんだなあと思いました。
 これからは絵を見るとき、色んなことを考えながら見たいです。

5年生男子
 なぜ、あの絵をかかれたかは、いつまでも、すてきな家族でいられるようにかかれたと思います。あの絵を書かれたのは、戦争前だと思います。なぜなら、戦争が始まるまで家族で楽しい時をすしたという事を残したかったんだと思います。
 今日の授業を通して、いつもより絵をしっかり見て考えることが出来ました。これからも絵をかく時があれば、あの絵のように色々な事を考えてかいていきたいです。

6年生男子
 なぜ、あの絵がかかれたかをあとから考えました。
 あとから考えてみて、今を2015年としてあの絵のモデルになった人の子どもが今65さいだから、2015-65=1950年にモデルになった人の子どもは1950年にうまれたとして、絵のモデルになった人が30さいくらいで子どもをうんで、1950-30=1920年ごろに絵をかいたと思いました。もう一つは建てものがバラックじゃなかったからです。ぼくはこの2つを理由に戦争のおこる前にかかれたと思いました。
 ぼくは今日の授業をして観察力がするどくなりました。今日の授業で学んだことを生かしてこれからふだんの生活に生かしていきたいです。

6年生男子
 なぜ、あの絵がかかれたかは、時は戦前でまだ、町の人たちが平和なときだったと思います。お父さんが絵をかかれたと思います。戦争前で、お父さんが戦争に行ってないから、お父さんがかかれたと思います。
 今日の鑑賞を終えて、しっかり絵を見ること、絵を見てしっかり考えること、友だちの意見をしっかり聞くことができました。みんなが言っているときにしっかり聞けてよかったです。これから絵を見る機会があれば、今日の鑑賞を思い出して見たいです。

6年生男子
 今日は、絵の鑑賞教室で、春日先生に一つの作品を見せてもらいました。そして、春日先生が質問を何問かされて、最後には、こんな質問をされました。「どうしてこの作品をつくられたと思いますか?」と言われました。
 ぼくは、この作品が作られた理由は、戦争で父が、戦争に行ってわかれているけど、母と子どもの6人でがんばっているんだな~と思ったから作品にされたんじゃないかな~と思いました。
 ぼくは今日の、絵の鑑賞教室をして、絵はただかきたいからかいてあるのではなく、ちゃんと意味があると思いました。
コメント
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