「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

琉球弧 民謡酒場めぐり 

2006年02月17日 | 沖縄の旅案内
石垣島/美崎町の民謡酒場へ繰り出した。
まずは「安里屋」。観光客向けのオキナワンポップスもやるし、
「唐船どーい」でのカチャーシーももちろんあるが、
ハイライトは民謡歌手の安里勇がじっくりと聞かせる。
とくに夏に歌謡大会も開かれるほど故郷の歌として親しまれている
「とぅばらーま」にはうっとりと聞き惚れた。

次の日は島の人に勧められて「島育ち」へ。
ここは、正統派安里屋のように民謡を聞き惚れるというよりは、
芸能大会的な「ノリ」を楽しむ感じ。
チョンチョンキジムナーをバックに変装大会が楽しめます。
お客さんとして来ていた「山田さん」ご一行が、とてもノリがよく、
見ているこちらも楽しめました。一緒に踊らされたけどね。

奄美・名瀬で訪れた「かずみ」は、島唄を歌いたくて
料理屋を開いたという女将が料理を作りながら唄を聞かせてくれる、
地元民ご用達の小料理屋。
こじんまりとした店内では、常連さんが代わる代わる三味線を弾き、
それに合わせて女将が(時には厨房で料理しながら!)美声を聞かせる。

奄美の民謡は沖縄と同じような三味線を使うが、
弦をはじくのに竹串のようなピックを使うので、一つ一つの音が鋭く聞こえる。
旋律は、のんびりと明るい気分を誘う沖縄調に比べて哀調を帯びており、
本土の三味線民謡に似たものを感じる。
また、唄は男性と女性の掛け合いを基本とする。
どれも、唄に込められた想いをしっとりと聞かせる感じ。
それでも最後は、沖縄のカチャーシーにあたる「六調」をみんなで踊る。

美味しい料理屋と気さくな地元の方々とのお話を楽しみ、
しっとりと奄美の雰囲気に浸れた時間だった。