「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

心の旅

2007年05月26日 | Slow Life
チューリップの懐メロではないけど、
これまでしてきた旅を振り返ってみることにした。

思えば、物心ついたときから、旅をしてきた。
一番幼い頃の旅の思い出といえば、
田舎に行くために不安ながらも一人で上野駅から電車に乗って
水戸に向かったことかな。

その後、全国各地、世界各国へ、
主に一人で、そのほかにもスタディツアーや、
地域での様々な取り組みを体験する一環として、
各地へ旅をしてきた。

思えば、人と自然との出会いや、
旅という非日常空間において日常を振り返ることを
求めていたんでしょう。

おかげさまで旅の途上で素晴らしい自然や人に出会い、
いろいろなことを学んだ。
自分の人生から旅を引いたら何が残るだろうというほど。

だから、いろいろな意味で(?)人生の節目を迎えつつある昨今、
これまでの旅を振り返って、自分がそこから得たもの、感じたこと、
翻って今の自分に活かせるもの、要らないもの、
などを整理してみようと思う。
それが今後の人生の上でのヒントになるような気がするので。

いわば、私なりの「心の旅」研究所ですな。

南米の旅~ナスカの地上絵

2007年05月26日 | 世界遺産めぐり
旅のフィナーレはナスカの地上絵。
スペイン王朝の雰囲気が残るリマの世界遺産の町並みを後に、
400Kmの道のりをバスでナスカへ。

途中、海沿いに走るので、太平洋に沈む夕陽を見る。
日本では太平洋といえば大抵は日の出だもんね。。。

夜中にナスカについてペルー最後の夜をビールで乾杯。
翌朝は早起きして、セスナから地上絵を見る。

早朝だと雲が少ないので視界も良いし、風も無いので飛行機が揺れないとのこと。3人乗りのセスナに分乗して、30分間のフライトに出発。高度200Mくらいから、有名なハチドリの絵をはじめ、宇宙飛行士や意味不明な幾何学模様、図形などを次々と眺める。揺れないし、赤茶けた大地とそこに点在する人々の暮らしを空から眺めるのは快適。

ナスカの地上絵は、砂漠の上を覆う岩石をどけて、30-40cm幅に下の白い地面が見えるように帯状の溝を露出させて描かれており、周辺の平原が砂漠気候であることから、そのままの状態で1000年以上も残っているというもの。

上空からでないと判別できない絵柄を、だれが、どうやって、
何のために描いたのか、想像するだけで神秘的な気持ちになる。

一説には、太陽や月が、天空上動く位置を示しており、天体観測のためではないかと言われているが、その多くは闇の中。

午後は、地上絵のど真ん中に立つ展望棟から、砂漠の中に描かれた地上絵を間近に望む。砂漠の中をまっすぐに伸びるパンアメリカンハイウエイ(アラスカからチリまで、南北アメリカ大陸の太平洋岸を縦貫している!)と、そのすぐ脇の地上絵、壮大なスケールだ。

世の中には凄いものがあるんだ、というのを目の当たりにした。