今日は、あわら市で、北陸新幹線金沢開業を見据えたまちづくりについてのフォーラムがありました。
その中で、立教大学兼任講師で、内閣府の地域活性化伝道師である清水慎一先生から、以下のような基調講演がありました。
・新幹線ができると、観光地間の競争が厳しくなる。宿泊地として選ばれるためには、あわらにしかない「あわらブランド」を、観光客が地元の人と一緒に楽しめるようにすることが重要。
・旅行者は、旅館に泊まるだけでなく、まち歩きや地場産業など、地元の魅力をいろいろ楽しみたい。そのため、一部の観光事業者のみが関わるのではなく、農林業者や商店街など、多様な人が連携して、様々な地域資源を活かした魅力あるまちを作ることが大切。
・まちづくりのポイントは、以下の3点。
①美しく、生き生きとしているまち…商店街、市場、オープンカフェ等があり、歩いて楽しめること
②個性的で地域の誇りを大事にするまち…歴史・伝統文化を大事にし、その誇りを語る住民がいる
③公共交通など、地域と地域を結ぶ仕組み、仕掛けがあるまち
・結局「人と人が出会えるか」、即ち、まち歩きしたくなるような市民ぐるみのおもてなしができるかどうかがポイント。まずは地元の人々が、「自分のまちをどう活かすか」考えて行動すべし。
また、その後のパネルディスカッションでも、登壇者より、以下のような発言がありました。
・コシヒカリが福井発祥というのが県外で知られていないのと同じで、新幹線ができても、地域の良さをPRしないと自己満足で終わってしまう。様々なコラボレーションを活かせば効果的にPRできるのでは。
・農商工連携や、市内外の拠点との広域連携、ハード整備とソフト整備の連携、市民一人一人の「おもてなし」を活かしたまちづくりの取り組みと行政のサポートなど、様々な「つながり」が重要。
パネルディスカッションのコーディネーターを務めた福井県立大学の江川先生による、
「結局は『人』がポイント。金沢開業というチャンスは活かさないとピンチになる。そのために、一人一人の積極的な取り組みが必要。」
という言葉が印象的です。
福井県全体に当てはまりますね…。