天燈茶房 TENDANCAFE

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あかり、誕生

2006-02-22 | 宇宙
今朝、見事に打ちあがったミューV-8に乗っていた赤外線天文衛星は無事に地球周回軌道に乗りあかりと命名された
「赤外線衛星だから『こたつ』で決まりだ!」という我々の秘かな望みは絶たれた(w
ともあれ、宇宙に産み落とされた幼子「あかり」の幸運を祈りたい。

日本の科学衛星の愛称は宇宙科学研究本部内で募集して、最後は関係者が集まって話し合って決めるという伝統があるそうだ。
ちなみに今回、「あかり」より多くの票を集めたのが「あかつき」。
過去には、小惑星イトカワへの感動的で壮絶なミッションが記憶に新しい小惑星探査機「はやぶさ」
数々の困難にも負けず日本で初めて火星を目指すも、遂にその使命を断念した悲劇の探査機「のぞみ」
電波天文衛星「はるか」、ハレー彗星探査機艦隊の一員として国際貢献を果たした「すいせい」

もうお気づきの方も居られると思うが、何故か列車の愛称と同じものが多いのだ。
ちなみに列車の「はやぶさ」は筆者の地元熊本と東京を結ぶブルートレインで、
かつては西鹿児島(現在は鹿児島中央)駅から遠路遥遥1500キロを走破し東京を目指す日本一の長距離列車だった。
このことはJAXAのメルマガでも取り上げられ、
「ブルートレインと同じ名を持つ探査機が太陽系の彼方の小惑星を目指す旅路の果てにイトカワに到着」と紹介された。

さて、「あかつき」は残念ながら赤外線天文衛星の愛称には採用されなかったが、
夜明けを目指して夜を駆けるブルートレインにふさわしい素晴らしい名前だ。
先日の天燈茶房ブログの「なは」号実況で登場したので、覚えておられる方も多いことだろう。
いつの日か「あかつき」と名づけられた探査機が宇宙に旅立ち、「はやぶさ」や「すいせい」と共に天空を駆ける日が来ることを夢見たりするのも悪くない。
(写真は下関駅に停車中の「あかつき」)

M-Vロケット、あかつきの空へ

2006-02-22 | 宇宙
アストロFを乗せたミュー5ロケット、夜明けの空に旅立って行った。
煙に朝日が当たって輝き、切り離された1段目がゆっくりと落ちて行く様子もはっきり見える。「朝っぱらからこんな凄いもの見てどうしよう?」って感じ。
しかし、熊本から内之浦は近いんですね。こんなにハッキリ見えるとは思わなかった。
ネット中継によると衛星は無事に飛翔しているようだ。
後は、どんな愛称が付くかが楽しみ。本当に「こたつ」で決まりなんでしょうか?