天燈茶房 TENDANCAFE

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どれからなりとおためしください

さよなら、「あそ1962」で秋の阿蘇へ行こう その4

2010-11-29 | 鉄道
夕陽に輝く「あそ1962」の車体ロゴマーク

さよなら、「あそ1962」で秋の阿蘇へ行こう その3からの続き

阿蘇神社から宮地駅に戻ってくると、
ちょうど「あそ1962」が側線から引き出されてプラットホームに据え付けられるところでした。




さて、熊本に帰りますか…
15:37、帰りの熊本行き「あそ1952」が宮地駅を発車します。


阿蘇駅で10分停車して、特急「九州横断特急 6」号と行き違い。
「あそ1962」の重厚な焦げ茶色塗装のキハ58系は、軽快な特急型のキハ185系よりも威厳がありますねぇ


阿蘇駅を出ると、車窓には晩秋の阿蘇高原の田園が広がります。
夕陽を浴びて、郷愁そそる風景です。


風力発電所の風車も、夕焼け色に染まっています。


そして、「あそ1962」の車体も黄金色に染まりました。
今日は楽しかったね、お疲れ様「あそ1962」…

今日の日はさようなら。ちょっぴり切ない、「あそ1962」の帰り道です。

そんな「あそ1962」の旅のフィナーレを飾る、ビッグプレゼントがありました!
なんと、熊本駅到着直前の「あそ1962」の車窓に、「SL人吉」 が現れたのです!


実は「あそ1962」と「SL人吉」は同時刻に熊本駅に到着するダイヤが組まれていて、
豊肥本線と鹿児島本線の分岐点付近で出会ってそのまま熊本駅まで併走するという粋な演出が用意されていたのです。
客室乗務員さんによると
「時々、タイミングが合わなくて並走できないこともあるんですが、今日はバッチリでしたね!」とのこと。
やったー!!


17:21、観光列車「あそ1962」は熊本に到着しました。


「SL人吉」もお疲れ様。

「あそ1962」は、今年の12月26日の運行を最後に引退、阿蘇路から去ります。
でも、来年春からは九州新幹線全線開業に合わせて新しい観光特急、その名も「あそぼーい!」 がデビューして後を継ぎます!
今後、ますます楽しくなりそうな九州・阿蘇の鉄道の旅に期待大です!!

そして…
「あそ1962」も、出来れば引退後も廃車解体などされずに、門司港の九州鉄道記念館あたりで保存されるといいな!
阿蘇の山を降りたら、レトロな港町で静かに余生を送るなんて、素敵じゃない?

JR九州の関係者の皆様、どうか「あそ1962」のキハ58系の保存を宜しく御検討下さい。
天燈茶房亭主mitsuto1976 拝

さよなら、「あそ1962」で秋の阿蘇へ行こう その3

2010-11-29 | 鉄道
宮地駅構内で休む「あそ1962」

さよなら、「あそ1962」で秋の阿蘇へ行こう その2からの続き

終着の宮地駅に到着した「あそ1962」は、乗客を降ろすと駅構内の側線へと引き揚げます。









宮地駅の構内の一角には、かつて「SLあそBOY」の蒸気機関車58654が使用していた転車台(ターンテーブル)がそのまま残されていました。

主を失った転車台、いつの日かまた蒸気機関車を載せて元気に回る日は来るのでしょうか…

さて、僕は宮地駅のプラットホームで「あそ1962」を眺めながらお昼ごはんを食べることにしましょう。
「あそ1962」車内で限定予約販売の特製弁当「阿蘇のうなり弁当」 です!

車内で買ってたんだけど、食べる暇がなかったんですよね(笑)
気持ちのいい秋空の下、いただきま~す。

阿蘇のうなり、とは、
僕はてっきり「阿蘇山が噴火するときの地響きの唸りを表現してるのかな?」とか思っていたんですが、
掛け紙を見ると、阿蘇神社の御膳料理として神様に捧げられる食べ物を意味しているんだそうです。

神様のお弁当、素朴な阿蘇の郷土料理が詰まっていて美味しかった!


それに、どことなく御馳走の詰まった重箱のようなデザインの「あそ1962」を眺めながらのお弁当は最高!

お弁当を食べ終わったら、腹ごなしにちょっと駅の外に散歩に行ってみましょう。

宮地駅前の交差点では、なんと新幹線さくら号がお出迎え(笑)

宮地駅前の道をまっすぐ、15分ほど歩いて行くと…

「阿蘇のうなり弁当」が捧げられる神様、そして日本全国にある阿蘇神社の総本社、阿蘇神社 があります。
「日本三大楼門」の一つだという立派な楼門が目を引きます。


ここは縁結びの神様だそうなので、
もうすぐきんせいちゃんに会えるあかつきくんの恋路が成就するように祈っておきましょうか…



さよなら、「あそ1962」で秋の阿蘇へ行こう その4に続く