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真冬の鹿児島、宇宙詣で HBTTE帰還編とVERA入来局

2011-01-16 | 宇宙
VERA入来局20mアンテナ

寒い寒い週末となった2011年1月15日、鹿児島まで宇宙詣でに行ってきました。



鹿児島市立科学館で鹿児島在住の宇宙クラスタ仲間まってるさんと合流して、
先ずは、これ!


全天周映像HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-(HBTTE)の最新バージョン、帰還編を観ます!
現在のところ、九州ではここ鹿児島市立科学館プラネタリウムのみでの公開なので、これは是非とも観ておきたかったのです。
先月、「はやぶさ」の地球帰還カプセルが展示されたばかりの鹿児島市立科学館での公開というのも、感慨深いものがありますね。


プラネタリウムホールの前では、「はやぶさ」関連の展示コーナーも開設されていましたよ。

さて、HBTTE帰還編ですが…

打ちのめされたような気分になりました。

最後にはもう涙すら出ないよ、あんな観せ方をされたんじゃ…

「はやぶさ」が好きな方は是非とも、プラネタリウムで御覧下さい(上映プラネタリウム情報はHBTTE公式サイトで確認下さい)。
僕は…
多分、あと何度も観たくなると思うので鹿児島市立科学館の年間パスポートを作ってしまいましたw


HBTTE帰還編の余韻にどっぷり浸ったまま、まってるさんに案内して頂いて次に向かったのはここ。




国立天文台VERA入来観測局です!
天の川銀河の3次元地図を作成するプロジェクトであるVERAの、国内に4箇所設置された観測局のひとつが鹿児島県の薩摩川内市入来町にあるのです。



鹿児島市内からクルマで約1時間程、年末の大雪が残る山道を登って行った先、ゴルフ場と牧場の中にパラボラさんがそびえていました。
VERA入来局の20mアンテナ、名づけて「いりきさん」です!


入来局の敷地内は自由に見学が出来るように解放されています。早速、いりきさんに近づいてみましょう!
お椀が斜め上空を向いていますね。今まさに観測運用中のようです!



それにしても、寒いー!
いりきさんは吹きっ晒しの高原にある上に、強い風に雪まで舞い始めました。
たまらず観測室の軒先に避難すると、「こんにちは~見学ですか?」 と建物の中で仕事をしておられた研究者の方に声を掛けられました。
「あ、こんにちは!パラボラアンテナを見に来たんです」と挨拶すると、「よかったら、中を見て行かれませんか?」と観測室内に招き入れて頂きました!
「わぁ~ありがとうございます!!」

観測室の玄関に入ると、そこには…

「おおー!このヘルメット、国立天文台のロゴ入りだ!」
「ホントだ!カッコいい!!」


「おおっ衝撃の新事実!!宇宙は禁煙なんだ!!」
「宇宙空間では酸素は貴重だからなぁ」

…いきなりこんなことで盛り上がる我々2人に、研究者さんはさぞかし困惑されただろうなぁ。
お騒がせして申し訳ありません。




こちらが観測室内。
ここでは主に、パラボラアンテナで得られた観測データの取りまとめを行っているそうです。
パラボラアンテナの運用は岩手県にあるVERA水沢局で4局を一括制御しているとのこと。
日本各地にある4つのパラボラさんが完全に同期(シンクロ)しながら8時間以上も連続で同じターゲット天体を追尾しながら観測を続けて、その後は各パラボラごとに個別の観測運用を行ったりしているそうですよ。


観測データを記録した巨大な磁気テープのカセットと、親切に案内して下さった若き研究者さん。
鹿児島大学の院生さんだそうです。今日はありがとうございました!
ちなみに、VERAの観測データはすべて磁気テープのカセットに記録されて、三鷹の国立天文台に送られてスーパーコンピュータに取り込まれ処理されているとのこと。


帰り際に玄関で見つけた、JAXAからの感謝状。
いりきさんは月周回衛星「かぐや」にも協力していたんですねぇ!
今後はASTRO-G衛星と協力してのVSOP-2計画もありますし、いりきさん達VERA観測局の活躍には要注目!ですね。

…以上、
とても寒かったけれど、熱い宇宙への想いを感じることが出来た素晴らしい週末でした。

※VERA入来局観測室内と研究者の方の写真は許可を得て撮影・掲載しています

2010-2011 年越し日本縦断旅行記!その3 JAXA iとブルートレイン「あけぼの」

2011-01-16 | 旅行
その2からの続きです

次にやって来たのは、ここ。
東京駅の丸の内北口を出たところ、丸の内オアゾの中にある、情報センターJAXA i




JAXA iはいわゆる「事業仕分け」で廃止と判断され、あと2日で惜しまれつつ閉館となります。
この日も、別れを惜しむ多くの人々で賑わっていました。
(※取材日:平成22年12月26日)

僕もここJAXA iには、東京駅からブルートレイン「はやぶさ」に乗る前の時間などによく遊びに来たものです。
今では、もうその「はやぶさ」もいなくなってしまいましたが…
僕のような地方在住者にはあまり頻繁に通うという訳にはいかない場所でしたが、それでも愛着があり想い出があります。


宇宙クラスタの方が一生懸命作った「千羽あかつきくん」をお納めして、JAXA iに別れを告げます。
ありがとう、さようならJAXA i。

この後、みんなで皇居前に移動。
都心の夕暮れ空を横切るISS(国際宇宙ステーション)を見て歓声を上げてから、そのまま上野界隈に移動して飲み会に突入です(笑)
ひとしきり楽しく飲み交わしてから、上野駅へ。


今夜は、この列車で旅立ちます。
今や唯一残された上野発の東北行き夜行列車である、ブルートレイン「あけぼの」
仲間たちに見送られて、独り車中の人になります。


これが、今夜の僕の寝室。
B寝台1人用個室「ソロ」の2階部屋です。
昨夜乗った「サンライズ出雲/サンライズ瀬戸」のシングル個室よりも一回り狭くてカプセルホテル程度の広さしかありませんが、ベッドに横になったまま天窓から星空を眺める愉しみは同じです。
今夜は日本列島の日本海側に寒波が接近している影響で「あけぼの」が走っていく上越の山では大雪が降るのではないかと心配でしたが、
幸いにも雪はなく、凍て付く真冬の星空を存分に楽しめる素晴らしい寝台車の夜となりました。

車中で日付が変わって平成22年12月27日

明け方、秋田到着直前頃に、日本のロケット生誕の地である道川海岸を夢うつつに眺め、次に目覚めると天窓の外は一面の銀世界。



東北新幹線の新しい終点、新青森駅で列車待ち合わせの為に数分待たされましたが、
大した遅れもなく「あけぼの」は無事に終着駅の青森に到着しました。


真冬の夜の旅を終えて寝ぐらへと帰っていく「あけぼの」を見送って、
さぁこれから北東北の楽しいリゾート列車を徹底的に乗り倒す乗り鉄三昧の鉄旅 の始まりです!

その4に続く