平成24年のJRグループのダイヤ改正前日となる今日、日本各地で幾つかの列車が最後の旅に出ます。
まず、100系新幹線。
国鉄がJRに生まれ変わる頃に生まれた100系。
先輩の0系の愛嬌のある丸顔とは対照的なキリリと引き締まったフロントマスク、
座り心地の良い座席が並ぶ快適な車内、そして憧れを誘う2階建てのグリーン車、華やかな食堂車!
…それはまさに「生まれ変わった新幹線」。
新幹線の新時代を象徴する、車体デザインもインテリアも居住性もすべてが素晴らしい最高の新幹線車輌だったと思います。
100系には、新幹線の楽しさ、憧れ、そして夢がぎっしり詰まっていました。

晩年には100系の象徴とも言うべき2階建て車輌も外され、ひっそりと余生を過ごしていた感もありましたが、
それでも100系は輝いていました。

…博多駅で800系「つばめ」と並んでも全く引けを取らない、堂々とした存在感を示せる車輌。
それは100系だけでした。
そんな100系と世代交代を果たした後輩の300系新幹線も同じ日に最後の旅に出るとは、何という歴史の偶然でしょうか。
編成を切り詰めてローカル運用で生きながらえた100系とは対照的に最後まで16両の長大編成を組み、
お別れの「のぞみ」運用で華やかに、そして潔く走り去った300系。
300系からは2階建ての車輌も、グリーン個室も、そして食堂車も消えました。
100系が確立した「乗って楽しい、夢と憧れの新幹線」を言わば否定し、「正確無比で完璧な輸送システム」へと新幹線の概念そのものを作り替えてしまった300系。
しかし、そんな300系のおかげで新幹線は「いつでも使える、便利で頼もしいツール」へと変化して、より身近な存在になったと言えるのかも知れません。
そして、新幹線はこれからも走り続け、進化を続けます。
…きっと、いつの日か新幹線は「鉄道」という概念すら超えてしまうでしょう。
100系新幹線と300系新幹線が走り去った後、夜の駅からは2つの夜汽車が発車して行きます。
大阪と青森を結ぶ寝台特急「日本海」。


大阪駅に発着する最後のブルートレインだった「日本海」。
僕も何度も乗りましたが、一昨年の暮れに乗車したのが最後になりました。
→2009-2010 冬の旅 4、北へ。ブルートレイン「日本海」(天燈茶房TENDANCAFE)
そして大阪と新潟を結ぶ夜行急行「きたぐに」。


名車と讃えられる581/583系電車を使う最後の列車だった「きたぐに」も僕は大好きで何度も乗りました。
「きたぐに」には去年の夏休みに乗ったのが最後になりましたね。
→夏の想いで2011 深夜急行「きたぐに」の旅編(天燈茶房TENDANCAFE)
「日本海」と「きたぐに」は、今後もしばらくの間は季節臨時列車としてピーク時に限って運行され続けることになっていますが、おそらくはいずれ完全に廃止となるのでしょう。
…想い出の列車が、また歴史の彼方へと走り去ろうとしています。
夜汽車の走っていない暗い夜の線路は、やっぱり寂しすぎますよね…
「時代の流れ」と言ってしまえばそれまでなのですが、夜の果てに夢と希望を描きつつひたすらに闇の中を走った想い出が一つまた一つと消え去っていくのは、やっぱり僕には寂しくて耐えられないのです。

また、夜汽車に乗りたいよ…。
まず、100系新幹線。
国鉄がJRに生まれ変わる頃に生まれた100系。
先輩の0系の愛嬌のある丸顔とは対照的なキリリと引き締まったフロントマスク、
座り心地の良い座席が並ぶ快適な車内、そして憧れを誘う2階建てのグリーン車、華やかな食堂車!
…それはまさに「生まれ変わった新幹線」。
新幹線の新時代を象徴する、車体デザインもインテリアも居住性もすべてが素晴らしい最高の新幹線車輌だったと思います。
100系には、新幹線の楽しさ、憧れ、そして夢がぎっしり詰まっていました。

晩年には100系の象徴とも言うべき2階建て車輌も外され、ひっそりと余生を過ごしていた感もありましたが、
それでも100系は輝いていました。

…博多駅で800系「つばめ」と並んでも全く引けを取らない、堂々とした存在感を示せる車輌。
それは100系だけでした。
そんな100系と世代交代を果たした後輩の300系新幹線も同じ日に最後の旅に出るとは、何という歴史の偶然でしょうか。
編成を切り詰めてローカル運用で生きながらえた100系とは対照的に最後まで16両の長大編成を組み、
お別れの「のぞみ」運用で華やかに、そして潔く走り去った300系。
300系からは2階建ての車輌も、グリーン個室も、そして食堂車も消えました。
100系が確立した「乗って楽しい、夢と憧れの新幹線」を言わば否定し、「正確無比で完璧な輸送システム」へと新幹線の概念そのものを作り替えてしまった300系。
しかし、そんな300系のおかげで新幹線は「いつでも使える、便利で頼もしいツール」へと変化して、より身近な存在になったと言えるのかも知れません。
そして、新幹線はこれからも走り続け、進化を続けます。
…きっと、いつの日か新幹線は「鉄道」という概念すら超えてしまうでしょう。
100系新幹線と300系新幹線が走り去った後、夜の駅からは2つの夜汽車が発車して行きます。
大阪と青森を結ぶ寝台特急「日本海」。


大阪駅に発着する最後のブルートレインだった「日本海」。
僕も何度も乗りましたが、一昨年の暮れに乗車したのが最後になりました。
→2009-2010 冬の旅 4、北へ。ブルートレイン「日本海」(天燈茶房TENDANCAFE)
そして大阪と新潟を結ぶ夜行急行「きたぐに」。


名車と讃えられる581/583系電車を使う最後の列車だった「きたぐに」も僕は大好きで何度も乗りました。
「きたぐに」には去年の夏休みに乗ったのが最後になりましたね。
→夏の想いで2011 深夜急行「きたぐに」の旅編(天燈茶房TENDANCAFE)
「日本海」と「きたぐに」は、今後もしばらくの間は季節臨時列車としてピーク時に限って運行され続けることになっていますが、おそらくはいずれ完全に廃止となるのでしょう。
…想い出の列車が、また歴史の彼方へと走り去ろうとしています。
夜汽車の走っていない暗い夜の線路は、やっぱり寂しすぎますよね…
「時代の流れ」と言ってしまえばそれまでなのですが、夜の果てに夢と希望を描きつつひたすらに闇の中を走った想い出が一つまた一つと消え去っていくのは、やっぱり僕には寂しくて耐えられないのです。

また、夜汽車に乗りたいよ…。