←その14:ガリレオの生まれた町、ピサに到着からの続き
2014年12月31日
昨日、ガリレオ・ガリレイの故郷ピサに着いたばかりでまだ超有名な斜塔も見ていませんが、ピサの町歩きはちょっとお預け。
今日は朝から再びイタリア鉄道トレニタリアのローカル列車に乗って、フィレンツェへと向かいます。大晦日の今日は、一日フィレンツェ散歩です!
一日ぶりに再びやって来たフィレンツェの街は、吹きすさぶ木枯らしに粉雪が舞う寒さ!
身を切る寒さに震えながらサンタ・マリア・ノヴェッラ駅から歩いて、まずやって来たのはここ。
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フィレンツェの象徴、花の聖母教会 (サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)です!
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巨大な球状の天蓋(キューポラ)が印象的な花の聖母教会の大聖堂(ドゥオーモ)は3万人も収容可能とされているそうで、その内部は見事なゴシック様式の装飾で彩られているそうなのですが…
今日は世界中からの観光客がドゥオーモの入り口に詰めかけていて長蛇の列が出来ており、入場するのに相当待たされそうな気配。
「…昨日のサンタ・マリア・ノヴェッラ駅の鉄道きっぷ販売窓口以来、フィレンツェで大行列に並ぶのは懲りてるんだよね。」
という訳で、花の聖母教会の大聖堂(ドゥオーモ)内部見学はあっさり諦めて(苦笑)、ランチを食べに行きましょう!
今日は、旅行出発前に見つけておいたサンタ・マリア・ノヴェッラ教会近くにあるトスカーナ料理の店を日本からメールで予約しておいたのです…って、予約しておいた筈のレストランに行ってみると何と年末年始休業中!!
ガ━━(;゜Д゜)━━ン!!そ、そんなぁ~休業日ならその旨、返事のメールなり何なり連絡してくれよぉ~
…ミラノで行った店と言い、なんでイタリアのレストランは予約の管理がこうもいい加減なんだorz
でも、休業中のレストランから通りを少し行った先に、雰囲気の良さそうな営業中のレストランを発見。
とりあえずここでいいかと飛び込んでみたら、このお店が大当たり!ウェイターさんも気さくで楽しいし、何より料理が美味しい!
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トスカーナ風(だったかな…(笑))のビーフステーキ
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チキンソテーと温野菜
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特に絶品だったのが、前菜にと頼んだアーティーチョークのフリッター! (一番奥の小さい皿)
アーティーチョークは日本ではまだあまり馴染みのない食材ですが、それをカラッと揚げた料理なんて初めて食べました。これがホクホクとした野菜の旨味があって食べやすく、実に美味しい!
日本でもアーティーチョークを見かけたら、ぜひ試してみたい料理です。
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食後には皆で優雅にお茶も頂いて…
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ごちそうさま!
気に入りました、フィレンツェのトラットリア(トスカーナ料理店)La Carabaccia。
…あっ、でも隣にあったインド料理のレストランGANDHIも気になるな(笑)
さて、腹ごなしに少し歩きましょう。
トラットリアから横丁を進むと、すぐにアルノ川の河畔に出ます。
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このアルノ川は、このままピサの町まで流れて、その後は地中海へと注ぎます。
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アルノ川を逆上るように歩いていると、何やら風変わりな橋が見えてきました。
アーチの連なる石橋の上に、建物がひしめき合っているあの橋は…ヴェッキオ橋です!
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フィレンツェで最も古い橋であるというヴェッキオ橋、なぜか橋の上に宝石店や金銀細工の店が建ち並んでいることで有名ですね。
フィレンツェでも名高い観光地の一つなので、多くの観光客が綺羅びやかなショーウィンドウを眺めながら歩いています。
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宝石にも金銀細工にも縁も興味も無い僕もショーウィンドウを冷やかしてみましたが、しっかり「日本語でどうぞ」ときたもんだ…
日本人観光客は今でもいいお得意様なんだろうなぁ。
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宝石店の上には、かつてこの街に君臨していたメディチ家の専用通路だったという「ヴァザーリの回廊」が通っています。
やんごとなきメディチ家の一族は、下界の橋の上に降りること無くアルノ川を渡って両岸の宮殿を行き来することが出来たというのですが、実際はクーデターや反乱が発生したような非常時に追手に捕らえられること無く逃げ出すための緊急脱出ルートだったという話を聞いたような…?(※うろ覚えなので真意の程は不明)
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ヴェッキオ橋からアルノ川を眺めて一息ついたら、さぁいよいよフィレンツェの街で一番行きたかった場所に行きましょう。
それは、メディチ家の宮殿でもウフィッツィ美術館でもありません。
我々は、科学者ガリレオ・ガリレイの足跡を追いかける旅をしているのです。そして、かつてガリレオが家族とともに暮らしていたこともあるここフィレンツェには、彼の博物館があるのです!
→その16:フィレンツェ、ガリレオの聖地。ガリレオ博物館に続く