建国記念日の2月11日、神戸市北区淡河町の淡河八幡神社にて県無形民俗文化財に指定されている
伝統行事の「御弓神事」が極寒の中、無事執り行う事が出来ました。
1月28日の稽古始めから地域から選ばれた青年達は、
お互いの立場を理解し尊重して日に日に目覚ましく成長してくれました。
それは、神事として覚える作法のみならず、青年同士の人間関係や地域の方々との人間関係、
青年の人格形成にも大きく寄与したと考えています。
稽古を通して、彼らの表情の変化からも読み取れます。
不安な表情から、期待に応えたい表情になり、本番はこれまでの成果を出し切りたいと言う表情に、
そして、達成した後にはなにものにも代えがたいとびっきりの笑顔に。
私は、彼らのその笑顔を見るのが至極の喜びでもあります。
そして、彼らからの感謝の言葉があり、成長を感じています。
私を含め3人の指導者が毎年、氏子地区を回りますが、その達成感が我々を駆り立ててくれます。
稽古始から本番まで10日前後の短い期間ではありますが、
私は地域と彼ら、そして関係者が心を一つにして取り組む「御弓神事」は
素晴らしい人づくりの時間だと自負してやみません。
本番当日は、場均し(予行)、極寒の滝にて禊、そして、暗闇の中で松明を焚いての神事
と、地域の安寧と五穀豊穣を祈念して真摯に取り組んだ彼らに心より敬意を表したいと思います。
最後に、この度は明治安田生命様より協賛を頂いた上、
北神戸営業所の本田様も禊に参加頂きまして誠にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
(山中にある禊場へ、無言で進みます)
(褌姿で肌を刺す滝壺へ)
(滝行を済ませ、小雨が降り注ぐ中で青年達が神事に取り組みます、
私は後方中央に師範として青年達を見守ります)
(松明が周囲を照らし、静寂の中で作法が進められます)
(2組目の青年達、周囲や親族の期待を背負って、神事に取り組みます。
足元の足袋は雨で濡れていますが、ものともせずに頑張ります)
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(青年達が射止めた矢を、子ども達が的前から青年達の元に届けます。
後方に控える二人は百津助教、出逢助教で私と共に指導に携わって頂いています)