私は、1983年に淡河八幡神社の氏子として、県無形民俗文化財に指定されている
御弓神事の射手を務めさせて頂き、その後、指導者としていて務めさせて頂いて以来、
2022年まで39年間関わらせて頂いています。
過去のブログ等でもご紹介いたしましたが、淡河八幡神社の氏子は大きく分けて4地区になります。
4年に一度順番が回ってきます。
担当の年になるとその地区の中から射手となる4人の青年が選出されます。
そして、稽古始の時に顔合わせを行い、
寒さ厳しい中複雑な作法を覚える為に学業や仕事が終わってから淡河八幡神社の弓道場にて指導を受けます。
今年は800年と言う記念の年(2月11日)にあたりますので、古式に則り夜に神事を行います。
練習時には、地元の方々が応援の為に焚火を焚いて暖を取ってくれたり、
時間をかけての練習での空腹を満たすための差し入れをして頂いたり、
地域を挙げての応援があります。
その思いに一生懸命に応えようと練習に励み当日の本番に備えます。
今年は、当日に滝行から本番まで一日で執り行いますので、
フンドシを締めて、私、助教の2と4人の射手が厳冬の不動の滝にて禊を行い、
本番では日夜練習を積んだ作法を行い、的に潜む鬼を射り、地域の安寧と五穀豊穣等を祈ります。
毎年この青年達は地域の声に応えようと、緊張しながらも一生懸命に覚えた作法を執り行ってくれます。
私は、この青年達に聞くことがあります。
「淡河好きか?」すかさずに「好きです」と答えてくれます。
とても素直で、きれいな青年達です。
ローカルな地域ですが、このつながりが地域の安定を守ってくれているんだろうなと考えています。
毎年、地域の方に言う事があります。
青年達が一生懸命に行う作法には、緊張した面持ちで行っていますが、
作法が終わって境内にお集まりの方々に餅まきをする時の青年達の顔は達成感がありその上
清々しい笑顔になっていますので、是非、それを見てやって下さいとお願いします。
私は毎年、この青年達の凛とした美しさと、
なにものにも代えがたい笑顔に出会えることに至福の喜びを覚えると共に、この様な縁に感謝します。
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