毎年、2月になると我々の氏神様、「淡河八幡神社」で御弓神事が執り行われます。
毎晩寒い中、地域の皆さんに見守られながら練習を積みます。
五穀豊穣、無病息災などを祈念して地元の青年達が奉仕者として取り組んで頂きます。
青年達が代表(主役)となって、地域の区長さん方が支えて行われ、2月11日の本番に臨みます。
今年の稽古始は2月1日から村のお宮での神事や顔合わせから始まり、以降は毎晩10時頃まで道場で練習に励みます。
私は、神事の作法が口伝でありますので、それを伝えて約30年になります。
毎年、青年達に伝えるだけではなく地域と青年達との関わり等を皆さんに伝えながら各集落を回っています。
2月10日は場均し(予行)を行いその後、褌姿でミソギを行います。
そして、ミソギを済ませると地元の集会場で祭宿(宿泊)します。
そして、11日の本番に臨みます。
本番が終了するまでは緊張した面持ちで作法をする青年達ですが、作法が終わり諸行事が全て終了した後に
餅まきを青年達が行いますが、その時の解放感と達成感に満ちた表情が今までの苦労を忘れさせてくれます。
詳細は➡淡河神社御弓神事(県指定民族無形文化財)
また、神事に合わせ地元の中学生も弓を引きます。氏子が二つの行政区(神戸市・三木市)に分かれていますが、双方の中学(淡河中、志染中)
の生徒達が交流をしながら地域の文化に触れています。
地域文化を通じて学ぶ(地元を愛する人が育つ)。普通のことではありますが、肩肘張らずに普通に取り組むことと継続すること
の大切さを日々実感しています。