市内若手農業者のグループ「登米市4Hクラブ」(会員18人)では,地域や消費者との交流を目的に,昨年度から登米市東和町の遊休農地を活用してそばの栽培に取り組んでいます。農地は,地域の直売グループ「カタクリの里」会長の実家で耕作困難となっているほ場を整備して使用しており,本年度は,作付面積が前年の約2倍に拡大しました。
8月上旬に播種した秋そばが熟期を迎えたため,10月26日に4Hクラブ員とクラブ員の友人達を中心に,登米農業改良普及センター職員も手伝って,手刈りによる収穫作業を行いました。作業終了後は収穫祭を開催し,地元の野菜をふんだんに使った豚汁や新米のおにぎりを地域の直売グループ「カタクリの里」の会員に振る舞いました。食事の席では,野菜作りや地元の料理方法など,4Hクラブ員と直売グループ会員の会話が弾みました。
収穫したそばは11月中旬に脱穀・調製し,12月以降に地域住民や市内消費者等を対象とした「そば打ち交流会」の開催を計画しています。また,そばの栽培面では,播種後の鳥害で苗立ちが少なくなって雑草が多く発生した部分や思ったよりほ場が肥沃で倒伏した部分があり,来年への課題が残りました。当普及センターでは,今後も登米市4Hクラブの活動を支援していきます。
〈連絡先〉
宮城県登米農業改良普及センター
宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-8603 FAX:0220-22-7522