宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

都市部マンション自主防災組織との連携活動促進のために!

2011年11月14日 15時30分45秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成

 先進的なアグリビジネス経営体への発展へ向け,普及センターのプロジェクト課題に位置付け支援している,角田市毛萱の農産物直売所「産直広場あぐりっと」を運営する()あぐりっとかくだでは,仙台市若林区の409戸で構成されるマンションの自主防災組織が行った防災訓練において,炊き出し訓練の食材提供を行いました。

角田産のさといもやネギなどの野菜を中心に豚汁がつくられ,居住者約300名に振る舞われました。また,訓練終了後の懇親会ではもちつきが行われ交流を深めています。マンションの居住者はつきたてのお餅をほおばり,秋の味覚に満足していました。

併せて,農産物の販売も行われ,取れたてのお米やブロッコリー,ダイコンなどの新鮮な野菜や農産加工品が販売され大好評でした。

()あぐりっとかくだでは,東日本大震災直後の食料が不足する時期にもマンションを訪れ特別販売を行い居住者とのつながりを深めており,代表の三浦徹氏は,今後も継続して販売会を開催し,さらに交流を深めていきたいと抱負を語っていました。

 

 

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  先進技術第二班 

       TEL0224-53-3431 FAX0224-53-3138


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登米でいちごのIPMが定着しつつある

2011年11月14日 13時27分51秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 いちごIPM(総合的病害虫管理)推進の一環として,米山町いちご部会では平成23年産促成いちごで,ミヤコカブリダニとチリカブリダニの同時放飼を実施しました。その結果,放飼前の防除でハダニをゼロにしてから放飼したハウスでは効果が非常に高く,ハダニについては翌年の春まで防除なしで栽培可能でした。同部会は促成いちご作付面積250aのうち230aでこの2種類のカブリダニの同時放飼を実施しました。今年(平成24年産)はそれを上回る240aで同時放飼をする準備をしています。
 また,昨年うどんこ病を主とした生物農薬の試験についても2ほ場で自動投入機の現地試験を実施したところ,良好な成果が得られました。今年度は9台が新たに導入され,生物農薬による防除も55aから156aに拡大されました。
 これらの天敵や生物農薬等によるIPMの推進は,①防除作業が大幅に省力化され,②いちご果実を水和剤等で濡らすことがないため果実の傷みやロスが少なくなることが大きな利点です。反面,農薬代が従来よりもやや高くなる傾向がありますが,農薬散布作業労働費を計算すればほぼ同等となります。更に環境にやさしい農業の推進に向けて,従来使用していた化学農薬の使用回数を減らしてもそれ以上の効果があることが次々と確認されており,現場への導入も進みつつあります。
 但し現時点ではいちごに相性のよいアザミウマの天敵が見つからず,化学農薬に頼らざるを得ない状況があり,今後の課題として検討を進めていきます。

   宮城県登米農業改良普及センター
   〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5                       電話:0220-22-8603 FAX:0220-22-7522
   E-メールtmnokai@pref.miyagi.jp


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