以前も書いたことがありますが、記事を整理してみようかなともう一度書いたら違う内容になっていますね。(笑い)
インターフェロン療法をする上で、考慮することはたくさんあります。
肝臓がどのような状態であるか、肝硬変に近いのか肝癌が出来る可能性がたかい状態になっているか、これは、肝生検などをして急ぐかどうかを決めていく必要があります。初期の段階で炎症が強い状態であったり、肝臓の線維化が進行して異型細胞がでやすい状態であったり、この点がある場合は急いだ方がいいと言うことになります。
また、仕事や家庭環境によっても、すぐ出来ない場合があります。どうしても、体調が悪い状態になれない時期、新しい仕事を始めたときとか、自分が抜けられない仕事であったり、子供が受験、親が病気だったりなど、いろんな条件があります。自分一人だけの体ではないことは、病気と生きていくためには考慮すべき重要な点です。自分が生きていること、重要な存在であることは、治癒力をあげるためにも大切なことです。
また、年令的なことも考慮する場合があります。若いうちは肝炎の進行が軽く効果があることから、勧められますし。80歳以上の方で落ち着いている方であれば、肝硬変や肝癌の可能性がほとんどないため、無理する必要がないとも言われています。
また、合併症を持っている人、眼底出血や脳出血など、インターフェロンで起こりうる合併症を治療前から持っている人や、治療後の副作用で起こる場合があり、この点を覚悟しつつ、最大限の効果を期待して行っていく必要があります。ほとんどの副作用は、大事にいたることなく治療を終了できる時代にはなっていますので、必要以上に心配することは避けていく必要があります。
あと、経済的な問題、費用がかかることは無視できない問題です。北海道では助成があるとはいえそれでも、まだまだ仕事が出来ない状況となる場合がある治療であり、収入のない方もいることから、制度の確立も患者さんや国民の健康を取り戻すためにも必要です。
このようにいろんなことを検討して、インターフェロン療法をした方がいいかどうかを判断していきます。
治療法として、インターフェロン療法は一番有効ですが、人によっては副作用などにより他の治療が望ましい場合があることはどんな治療でも言えることですので、この治療しかないと思い込まないようにも注意してください。