酒と葉巻とラーメンの日々 つれづれ日記 

無欲恬淡 酒と葉巻とラーメンを好む出張男の別荘・投資生活の実態をさらけ出します

骨皮筋衛門

2004-08-05 22:37:11 | 旅行
明日から信州に旅立つ。本当に何のために行くのかがわからないのだけれど、とにかく行くのだ、仕事ではない。気が重いのは独りで行くのではないということ、よりによって、女。この暑いのに鬱陶しいったらありゃしない。車中で何をしゃべってあげようかと気に病んでいる。若い女なんてどうせ、歌とかドラマ、花火に食い物のことか。

うまいものなんてかんたんに口にするけれども、いったい「うまそうに食らう」という行為がどれほど行儀の悪いことなのかを彼女たちは誤解している。身に入れる、生命維持のためのことだと割りきればそれでよいことなのに、それをそのことを楽しもうとする。いや稀にその権利のある人種もいることはいる。特権的なそいつらを僕は快楽主義者とよぶのだが、右をみても左を眺めても贋者ばかりだから、僕はかえって怪しむ。
分際をしれ、なんてことをいっているのではない。流行を憐れむのではない。
右にならえの単純単調なムーブマン、眠りこけて目を覚まさない反骨のエスプリ、トライコードのメランコリーをふまえないにわか美食家を憂いている。使い込まれて骨皮に痩せ細ってしまったエピキュロスが目に浮かんでくるのである。

かわいい女なのが唯一の救いだ。せいぜい退屈させないように遊ばしてあげようと、いちおうは考えている。