宇宙のはなしと、ときどきツーリング

モバライダー mobarider

火星探査は順調のようですよ “キュリオシティ”

2013年02月10日 | 火星の探査
NASAの火星探査車“キュリオシティ”が、初めて夜間調査を行いました。

探査対象となったのは“サユネイ”と名付けられた岩石。

“キュリオシティ”はまず岩石の表面を削り、
露出した箇所を、白色光と紫外線のLEDライトで照らしながら撮影しています。







夜間に紫外線を照らしながら
撮影された岩石“サユネイ”




この調査の目的は、蛍光性の鉱物の探索なんですねー
蛍光性の物質は紫外線で照らすと緑や黄、オレンジ、赤などで見えます。
現在、“キュリオシティ”から届いたデータを確認中だそうです。

そして2月6日に“キュリオシティ”は、現在地付近で振動ドリルの試験を行っています。

この試験は“ミニドリル試験”と呼ばれ、
火星の岩“ジョン・クライン”に振動ドリルによる掘削作業を行うものです。
この作業で、幅1.6センチ、深さ2センチほどの穴をあけたようです。

今回の試験結果に問題がなければ、数日以内にも本格的な掘削作業を開始する予定なんですねー

掘削作業に選ばれた“ション・クライン”は平坦な岩石で、
浅い盆地“イエローナイフ湾”の内部にあります。
これまでの分析によれば、この岩石には様々な粒子が存在し、
水の存在を示す証拠があるかもしれません。

“キュリオシティ”は今後、振動ドリルを使ってこの岩石を本格的に掘削し、
内部から粉末のサンプルを採取して、ふるいにかけて分析する予定です。
この分析は、火星探査で初めての試みになるんですねー