惑星を作ることができる年齢を過ぎていると思われていた恒星の周囲に、惑星の材料となるガスが大量に存在する様子が、赤外線観測でとらえられまし た。
この恒星は、176光年かなたにある“うみへび座TW星”で、
周囲の円盤に、これまでの見積りよりも大量の物質が含まれていることが分かったんですねー

“うみへび座TM星”と
周囲の円盤
(イメージ図)
私たちの太陽系の惑星は、地球を含めて生れたばかりの太陽の周りをぐるぐる回りながら、取り囲んでいたチリとガスの円盤“原始惑星系円盤”の中か ら生れたと考えられています。
太陽以外の恒星でも、それは同様で、円盤は惑星を作り出したあと、恒星の成長とともにやがて消失していきます。
生れてから約1000万年の“うみへび座TW星”は、恒星としてはまだ若いのですが、
従来の理論では、新たに惑星を生み出すには遅すぎる年齢なんですねー
でも、今回のヨーロッパ宇宙機関の赤外線天文衛星“ハーシェル”の観測により、
木星50個分に相当する惑星の材料が残っていることが判明しまし た。
今回の観測では、円盤の質量を従来より正確に測ることができるようになっています。
従来の方法では、ガスに混じったわずかなチリを見ていたのですが、“ハーシェル”は遠赤外線で重水素を検出し、惑星の材料となる水素分子のガスを 直接見ることができるんですねー
“うみへび座TW星”の円盤が、実際に大規模な惑星系に成長していくかどうかは、まだ分かりません…
今後、どのようなシナリオをたどりうるか、その可能性を探ることはできます。
また、ひじょうに多様な惑星系が、次々と見つかる中、
形成途上の惑星系の質量を調べることは、太陽系がなぜ今あるような姿になったのかを知るヒントになるのかもしれませんね。
この恒星は、176光年かなたにある“うみへび座TW星”で、
周囲の円盤に、これまでの見積りよりも大量の物質が含まれていることが分かったんですねー

“うみへび座TM星”と
周囲の円盤
(イメージ図)
私たちの太陽系の惑星は、地球を含めて生れたばかりの太陽の周りをぐるぐる回りながら、取り囲んでいたチリとガスの円盤“原始惑星系円盤”の中か ら生れたと考えられています。
太陽以外の恒星でも、それは同様で、円盤は惑星を作り出したあと、恒星の成長とともにやがて消失していきます。
生れてから約1000万年の“うみへび座TW星”は、恒星としてはまだ若いのですが、
従来の理論では、新たに惑星を生み出すには遅すぎる年齢なんですねー
でも、今回のヨーロッパ宇宙機関の赤外線天文衛星“ハーシェル”の観測により、
木星50個分に相当する惑星の材料が残っていることが判明しまし た。
今回の観測では、円盤の質量を従来より正確に測ることができるようになっています。
従来の方法では、ガスに混じったわずかなチリを見ていたのですが、“ハーシェル”は遠赤外線で重水素を検出し、惑星の材料となる水素分子のガスを 直接見ることができるんですねー
“うみへび座TW星”の円盤が、実際に大規模な惑星系に成長していくかどうかは、まだ分かりません…
今後、どのようなシナリオをたどりうるか、その可能性を探ることはできます。
また、ひじょうに多様な惑星系が、次々と見つかる中、
形成途上の惑星系の質量を調べることは、太陽系がなぜ今あるような姿になったのかを知るヒントになるのかもしれませんね。