今回発表されたのは、太陽系の“第9惑星”が元々は他の恒星の周りを回っていた系外惑星だった。 っという説。
この“第9惑星”に関する説は、コンピュータシミュレーションによる研究から分かってきたことでした。
本当に、太陽系外からやってきた惑星が隠されているのでしょうか。
太陽系で9番目の惑星
冥王星が惑星から準惑星に降格されたのが2006年のこと。
これ以来、太陽系で確認されている惑星の数は8つになり、いまだに“第9惑星”の枠は空白のままになっています。
ただ、海王星よりも外側の領域“エッジワース・カイパーベルト”にある複数の天体の動きから、地球の10倍程度の質量を持つ9番目の惑星の存在が予測されているんですねー
さらに、今回行われたシミュレーションから分かってきたこともあります。
それは、“第9惑星”が他の恒星系からやってきたということ。
約45億年前に、まだ若かった太陽が他の恒星を公転していた惑星を取り込み、この“第9惑星”になったそうです。
惑星を盗むって?
恒星は星団内で生まれた後、互いに頻繁にすれ違いを起こしています。
そうした恒星同士の出会いの際に、ある恒星の周りを回っていた惑星が、別の恒星の重力圏内に取り込まれて軌道が変わってしまうことが起こり得るそうです。
今回の研究結果は、太陽系でこの出来事が起こった可能性を示唆するものです。
太陽系に来る前の“第9惑星”は、他の惑星から押しのけられて恒星から大きく離れた公転軌道を回るようになり、恒星と“第9惑星”の重力による結びつきも弱いものになっていました。
そして、あるとき太陽と恒星が、150天文単位(地球から太陽の距離)の距離ですれ違うことになります。
このときに“第9惑星”は、太陽の重力によって太陽系内に取り込まれたようです。
その後、太陽が生まれ故郷の星団から離れる際、“第9惑星”は太陽から離れなかったというわけです。
現在、さまざまな観測機器を用いて、数百光年も先にある系外惑星を探し求めて日々観測が行われています。
でも、もし本当に外からやってきた惑星が太陽系内に隠されているとしたら…
太陽系内で系外惑星の観測が行え、軌道や場所が特定されれば探査対象になるかもしれませんね。
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この“第9惑星”に関する説は、コンピュータシミュレーションによる研究から分かってきたことでした。
本当に、太陽系外からやってきた惑星が隠されているのでしょうか。
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未だ見つかっていない“第9惑星”のイメージ図。(Credit: Caltech/R. Hurt (IPAC) ) |
太陽系で9番目の惑星
冥王星が惑星から準惑星に降格されたのが2006年のこと。
これ以来、太陽系で確認されている惑星の数は8つになり、いまだに“第9惑星”の枠は空白のままになっています。
ただ、海王星よりも外側の領域“エッジワース・カイパーベルト”にある複数の天体の動きから、地球の10倍程度の質量を持つ9番目の惑星の存在が予測されているんですねー
さらに、今回行われたシミュレーションから分かってきたこともあります。
それは、“第9惑星”が他の恒星系からやってきたということ。
約45億年前に、まだ若かった太陽が他の恒星を公転していた惑星を取り込み、この“第9惑星”になったそうです。
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系外惑星が太陽にとらえられて“第9惑星”になる概念図 |
惑星を盗むって?
恒星は星団内で生まれた後、互いに頻繁にすれ違いを起こしています。
そうした恒星同士の出会いの際に、ある恒星の周りを回っていた惑星が、別の恒星の重力圏内に取り込まれて軌道が変わってしまうことが起こり得るそうです。
今回の研究結果は、太陽系でこの出来事が起こった可能性を示唆するものです。
太陽系に来る前の“第9惑星”は、他の惑星から押しのけられて恒星から大きく離れた公転軌道を回るようになり、恒星と“第9惑星”の重力による結びつきも弱いものになっていました。
そして、あるとき太陽と恒星が、150天文単位(地球から太陽の距離)の距離ですれ違うことになります。
このときに“第9惑星”は、太陽の重力によって太陽系内に取り込まれたようです。
その後、太陽が生まれ故郷の星団から離れる際、“第9惑星”は太陽から離れなかったというわけです。
現在、さまざまな観測機器を用いて、数百光年も先にある系外惑星を探し求めて日々観測が行われています。
でも、もし本当に外からやってきた惑星が太陽系内に隠されているとしたら…
太陽系内で系外惑星の観測が行え、軌道や場所が特定されれば探査対象になるかもしれませんね。
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