akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

無事終了 「蓼科高原映画祭」「児島文化祭」

2006-11-06 | 活弁
昨日の蓼科高原映画祭、今日の倉敷市児島公演、盛況に終えることができ、ほっとしています。とにかくたくさんの方にご覧いただけて、縁することができて感謝でいっぱいです。ありがとうございました。

◆11月5日(日)の長野県茅野市<第9回小津安二郎記念蓼科高原映画祭
新星劇場で午後3時から『東京の合唱』の活弁上映。
茅野市市民会館で午前中に上映された「鏡の女たち」終了後、吉田喜重監督と女優岡田茉莉子さんのトークがあり、私は岡田さんへの花束プレゼンタ-を務めつつ、ステージに御紹介頂きました。
『東京の合唱』の主演俳優岡田時彦さんは茉莉子さんのお父様。茉莉子さんが生まれてまもなくお亡くなりになったので、直接の記憶はないとのことですが、この『東京の合唱』はアメリカの映画祭で御覧になって多くの観客の反応とともに感動した記憶が鮮明に残っているとお話下さいました。私の御紹介もして下さり、「これからも父の出演した映画の活弁をずっと続けていって下さいね」と励ましの言葉までいただき感激でした。
岡田時彦さんはシリアスな2枚目からちょっと滑稽な3枚目まで幅広い役をこなす、哀愁と軽妙さを兼ね備えた役が得意な、とても素晴らしい俳優でした。サイレント時代の作品しかないのが残念ですが、彼の作品をこうして活動弁士として語らせていただけることが本当に嬉しいのです。
うちのマネージャーさんの名前は「時彦」ですが、御家族が岡田時彦さんのファンで名付けられたというのですから不思議な縁です。

おかげで、新星劇場での『東京の合唱』もたくさんのお客様に御覧頂くことができました。
永田雅代さんの生演奏付き。以前彼女がこの『東京の合唱』のために購入した年代物の足踏みオルガンとキーボードを映画館に運び込んでの共演となりました。おそらく楽しんでいただけたのではと思っています。
この映画祭は上映作品もけっこうあり、監督や出演者のゲストトークもあるので、映画ファンが毎年遠くからもいらしています。前日からゲストでいらしていた『地下鉄に乗って』の篠原哲雄監督が、『東京の合唱』上演後、「非常に面白かった」と声をかけて下さいました。
お声をかけて下さったお客さまも多く、反応が嬉しかったです。お手紙、メール下さった方、ありがとうございました。

市民の力で作りあげてきた、とてもいい映画祭でした。来年は10周年。盛大な映画祭になりそうです。

◆11月6日(月)岡山県倉敷市児島<第2回児島公演活弁シネマライブ>『猛進ロイド』。
児島文化センターホールでの開催、倉敷市児島市民文化祭実行委員会の皆様にたいへんお世話になりました。

昨年第一回を成功させていただき、会場を大きなホールに移しての開催。400名を超える方々を動員下さり、おかげさまで、会場は温かい笑いに包まれました。
初めて御覧になる方も多い中で、『猛進ロイド』を楽しんでいただけるだろうかという不安もどこへやら、ノリのいいお客さまの反応につられ、語っている私まで吹き出しそうになったシーンも。

ロイドの長編は最初は主人公の性格よろしく展開ものらりくらりですが、ひよわで内気な主人公がひとたび奮起してからはどんどんスピードがアップし、ラストシーンに向けて息もつかせぬ爆笑の疾走が展開します。
名作『卒業』を生み出した、あの花嫁を奪い去って行くラストシーン。スカッと笑って終われるのがロイドの魅力です。

多くの方の支えと御尽力があって実現したお話を打ち上げの中でまた伺いました。
また観たい、また観てもらおうよ、と動いていただけることは、なんて幸せなんだろうと思います。まだまだ未熟ですが、芸も心も磨いていかなければと思っています。
コメント (3)
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