akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

横浜霧笛楼『肉体と悪魔』

2007-02-13 | 活弁
横浜元町の仏蘭西料亭霧笛楼にて、第2回の活弁シネマライブが開催されました。
今回は、グレタ・ガルボ主演のFlesh and the Devil『肉体と悪魔』。
ピアノ生演奏は永田雅代さん。とても素敵で、私も語りながら聞き入ってしまいました。

今日はお天気も良く、横浜元町を散策して、『肉体と悪魔』を活弁生演奏付きで観て、霧笛楼のおいしい料理に舌鼓を打って、それからおしゃれなバーで一杯…という休日を楽しまれた方もいらしたようです。遠方からいらして下さった方もおりました。御覧下さった皆様、霧笛楼の皆様に感謝申し上げます。
正直、今日は本番始まってすぐ咽の変調に冷や汗をかきました。リハには普通に出ていた声が出ない!語りのリズムやトーンが狂う。レオもウルリッヒもフェリシタスも、どの人物も苦しみの足りない苦しい声になる。登場人物は皆それぞれに苦しい想いを抱え葛藤しているのに、私は彼らの葛藤と同時に、自分自身とも葛藤しておりました。
私にとっては何百分の一の公演でも、お客さまとは一期一会。せっかくの活弁の魅力と感動が半分になったのでは申し訳なく、非常に情けない。映像と語る弁士との距離感は、映像と観客との距離感とだいだい比例すると思うだけに、「テレビを観て興味を持ってきました」「新聞見ましたよ」などと温かい声をかけていただきながら、とても心苦しく感じた日でした。
アスリートと同じ。コンディションを整え、基礎トレーニングを大事にしなければ、勝負には臨めないと原点に立ち返った思いです。

ところで、霧笛楼の料理は、本当においしいです。コテコテのフランス料理が苦手な私も、素材を活かした上品な味わいのここのフレンチはとても好きです。有名なレストランですが、まだ行ったことのない方はぜひ元町散策を兼ねて足をお運び下さい。

次回の霧笛楼活弁ライブは6月に予定していただいています。
コメント (4)
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