akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

『のぼうの城』

2008-03-13 | 映画・芸術・エンターテインメント
12日夜のNHK「その時歴史は動いた」は、「戦国北条・百年王国」秀吉対北条。関東を百年に渡り治めてきた北条が秀吉の軍に降り、秀吉は天下統一。地方分権から中央集権へと時代が変わったその節目を取り上げていた。

先日読んだ小説『のぼうの城』は、まさにこの時代の、実話をもとにした戦国エンターテインメント小説。いやあ、実に面白かった。

天下の関白秀吉が、唯一落とせなかった城、忍城(埼玉県行田市)。石田三成率いる2万の豊臣勢に、北条家の支城である忍城成田家は農民を含めて2千の兵で対峙する。
成田家の当主は、秀吉に内通し降伏を約束していたのだが…。バカにされ虐げられてなお降伏するくらいなら「戦いまする」と言ったのは、すべての家臣と民に「のぼう様」と呼ばれていたでくのぼうの成田長親。愚将か名将か、馬鹿と言われながら誰にも負けぬ人気があった城代「のぼう」を中心に、腕に覚えの板東武者と、農民たちが一つになり、2万の兵を相手に戦う様-その気のうねりは痛快である。
何が人を動かすか。何が大事か。何が勝敗を分けるか。
のぼうの求心力とその戦いぶりは、読む者を引込まれずにはおかない。

埼玉県行田市の、「浮き城」と言われた忍城の本丸跡地には、現在行田市郷土博物館があり、忍城ゆかりの品々が所蔵、展示されている。昨年伺ったがとても興味深かった。

映画化には相当制作費がかかるらしいが、実現するのが楽しみ。
かなり人気があり書店に平積みされていましたが、これは一気に読めるオススメの一冊です。
コメント (6)
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