劇団青年座の公演『崩れゆくセールスマン』昼公演を観に行ってきました。
雨にもかかわらず、この日は補助席までいっぱい。
酒田東高校の大先輩、先日インタビューさせていただいた山本与志恵さんが主役級の重要な役を担っておりました。
1980年代半ば、日本が経験したことのない好景気に踊らされていた時代、世間を震撼させた詐欺事件を題材にしたこの作品で、山本さんは、わかっていながら何度もセールスマンに騙され契約をするおばあちゃんを演じています。
まったく家に寄り付かず母親をほったらかしの息子、伴侶には先立たれ、ちょくちょく訪ねてくる若い男性セールスマンに、息子のように情がわいている。彼の苦悩も包み込み、「自分には30万も、1200万も、ただの紙切れも、価値は同じ。幸せになりたいの、それを買えば、幸せになれるのね」と最後まで微笑む。
ちょっと天然なかわいさと、辛辣に核心をつく鋭さを合わせもつ、寂しい老婆をとても自然に演じていました。
それぞれの配役がぴったりハマっていて、最後まで興味深く拝見しました。
でも、あのおばあちゃんのような独居老人は、近くにもけっこういる気がしますし、自分も共感できる部分があるだけに…、他人ごとではないなぁと、ため息の帰路でした。
雨にもかかわらず、この日は補助席までいっぱい。
酒田東高校の大先輩、先日インタビューさせていただいた山本与志恵さんが主役級の重要な役を担っておりました。
1980年代半ば、日本が経験したことのない好景気に踊らされていた時代、世間を震撼させた詐欺事件を題材にしたこの作品で、山本さんは、わかっていながら何度もセールスマンに騙され契約をするおばあちゃんを演じています。
まったく家に寄り付かず母親をほったらかしの息子、伴侶には先立たれ、ちょくちょく訪ねてくる若い男性セールスマンに、息子のように情がわいている。彼の苦悩も包み込み、「自分には30万も、1200万も、ただの紙切れも、価値は同じ。幸せになりたいの、それを買えば、幸せになれるのね」と最後まで微笑む。
ちょっと天然なかわいさと、辛辣に核心をつく鋭さを合わせもつ、寂しい老婆をとても自然に演じていました。
それぞれの配役がぴったりハマっていて、最後まで興味深く拝見しました。
でも、あのおばあちゃんのような独居老人は、近くにもけっこういる気がしますし、自分も共感できる部分があるだけに…、他人ごとではないなぁと、ため息の帰路でした。