今朝は地震で目が覚めましたが、今日は映画『隠された爪跡~関東大震災の記録』(1983)を観ました。
1923年9月1日の関東大震災の直後、6500人以上の在日朝鮮人が軍や警察、自警団、日本の民衆の手で虐殺された事実。なんとか生き延びた朝鮮人や、虐殺を目の当たりにした多くの日本人の証言記録です。
もう一本は『はじけ鳳仙花~わが筑豊わが朝鮮』(1985)。...
朝鮮人の強制連行、炭坑での強制労働、日本の地で無念のうちに死んだ人々。彼等を弔うようにシャレコウベの絵を描き続ける富山妙子さんを土本典昭監督が取材した作品です。
戦後70年で様々な映画、番組を観ながら思うのは、普通の民衆が、恐怖にさらされると、人を殺せるくらいの狂気に陥ってしまうことの恐ろしさ。
人は、デマだろうが洗脳だろうが関係なく時代の空気や大勢に流されやすいこと。
だからこそ舵をとる人間が大事で、皆が自分自身や自分の生きている環境の舵をとることを心に据えていかなくてはならないということ。…改めて。
殺人、虐待、いじめ…、人を(自分を、も含め)攻撃する人は、恐怖と不安に支配されているのだと思う。
みんな敵だと思っている。世界も運も。防衛本能から攻撃しているから罪悪感や倫理観も飛んでいる。
ちゃんと知れば、敵じゃない。思いを遣れば、通じる。
人も、世界も。
自分の目が変われば、世界は恐怖じゃなくて愛に満ちている。