ペルーのドキュメンタリー映画『湖の娘 アンデスの水を守る』上映会へ伺いました。
上映後の岡田勇氏のお話も分かりやすく、ペルーの社会問題がよくわかる上映会でした。
2000年代、中国など世界の経済発展、金やレアメタル等の需要拡大に伴い、これまで眠っていた地下資源、鉱山開発が盛んに行われた。ペルーもそんな国の一つ。
国家を挙げて、外貨獲得のため採掘業者に門戸を開く。
でも、そんな地下に眠る金の採掘のために、生活に欠かせない湖も土地も家もすべてを奪われるって、理不尽以外の何ものでもない。
採掘業者で雇われ、鉱山で働いて収入を得る村人たちや、業者の奨学金で都市の大学に行く青年たちもいて、
いろんな立場、利害が絡むのは、様々な社会問題も共通することだけれど。
民の暮らしと美しい自然環境を、金の採掘や鉱山開発のために壊さないでほしい。
アンデスの民だけでなく、世界中で言えること。
でもとくに、古代文明の栄えた遠い異国にロマンを感じる者として、資本主義的「進化」に浸食されてほしくないと願ってしまう。
経済発展と利益追求のために壊してしまったものの価値の高さ、損失の大きさに後から気づいても遅いのだから。