■ 鳩山氏を重ねて揶揄 米紙コラムニスト
過去に鳩山由紀夫前首相を現実から遊離した「ルーピー(loopy)」な人と皮肉った米紙ワシントン・ポストのコラムニストのアル・カメン氏は4日、同紙電子版で鳩山氏が4月に着ていた赤や青、黄色のチェック柄のシャツを「米軍普天間飛行場移設問題に加えて、(鳩山氏の)没落の直接的な原因となった」と重ねて揶揄(やゆ)した。 奇抜なチェック模様のシャツに黒色のタートルネック姿を1980年代のファッションだとして「誰も止められなかったのか」と疑問視。「米国だったらこんな物を着ただけで弾劾の理由になる」と酷評し、米国の評論家が「考えや哲学が古い。首相がこんな様子では危機にひんしている日本を救えない」と指摘したと紹介した。(共同)
■ 鳩山首相の「悪評」シャツのレプリカを香港で発売
鳩山由紀夫首相が4月に総理官邸で開いた会合でのファッションが国際的な話題を呼んでいる。首相のファッションセンスの良さではなく、その逆で、「あまりにもひどい」と悪評紛々なのだ。ところが、香港のシャツメーカーが悪評を逆手にとって、500ドル(約4万5000円)でレプリカを売り出すなど、変なところで注目を浴びている。
ことの発端は、今年4月4日、農家や食品製造、飲食業、料理研究家、学生など「食と農」の関係者9人を招いて総理官邸で行われた「リアル鳩カフェ」での首相のファッション。
首相がこの日、着用していた赤や青、黄色のチャック柄のシャツについて、米CNNが「低い支持率を回復する助けにならない」と指摘して、首相のファッション感覚を皮肉った。
このシャツを着た首相の写真が通信社などで世界各国に伝えられると、欧米メディアは「大失敗のファッション」「パッチワーク」などと報道。さらに、首相が愛用していると伝えられ、このシャツの製造元とみられるイタリア南部の高級シャツブランド、G・イングレーゼのアンジェロ・イングレーゼ社長が14日、同国紙に「絶対、わが社の製品ではない」としたうえで「最悪だ」と酷評した。
ところが、このような報道が関心を集めたのか、香港のシャツのオーダーメイド製造会社が26日、このシャツのレプリカを製造し、500ドルで売り出した。悪評を逆手にとって、シャツを売り出すなどさすがに商魂たくましい香港メーカーらしいところだが、このところの鳩山政治の迷走ぶりをみると、政治センスも、ファッション感覚に比例するというところか。
鳩山首相が身に付けていたイタリア・ブランド「ゼニア」のネクタイや高級シャツブランド、G・イングレーゼ姿で、文京区音羽1-7-1の鳩山会館の特設農園で農作業する写真が数年後にマスコミに登場する日が・・・・・・ 。