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真摯な姿勢

2011-07-13 22:44:25 | インポート
  

               大記録に並んだ魁皇、真摯な姿勢が結実

 勝ち名乗りを受け、土俵を降りた魁皇。その表情は感慨深げだった。
 千代の富士が残した通算1045勝の大記録まで「あと1」に迫りながら、初日から3連敗。壁に苦しみ、ようやく手にした白星は自身の相撲人生を象徴していた。「自分の場合は何やっても簡単にはいかない。自分らしいといえば自分らしいな」と思いを表した。
 立ち合い、すぐに右を差すと、豊ノ島の右腕を左で抱え、振り払うように突き落とした。“伝家の宝刀”の右上手を取ったわけでもなく、意外なほどあっさり手に入れた歴史的白星。「あんな相撲だけど、とりあえず勝ったからね」と、反省まじりに振り返った。
 昭和63年春場所初土俵は、後に横綱になった曙や若乃花、貴乃花と同期だ。彼らが5~6年で大関に昇進したのに対し、魁皇は大関昇進まで倍の12年半を要したが、一貫してコツコツと土俵で結果を積み重ねてきた。
 その真摯(しんし)さこそが日本人の心の琴線に触れる。貴乃花親方は「こういう達成(の仕方)も魁皇の人生。大関は同期生の誇り、角界のお手本です」と、同い年の大関をたたえる。
 「いろいろ言われるとしんどくもなる」と、注目が重圧だったと明かした魁皇。「(初日から)ここまでの相撲は大関としてはダメだと思うし、喜べることじゃない。騒がれるのは恥ずかしい」。あくまで真摯に謙虚に、そう話した。

 帰宅する車内のカーテレビでは「総理の記者会見」が、思わず辞任の発表かと 。何を述べても嘘・言い訳にしか国民には聞こえないのに 。自宅のテレビで落ち着いてニュースをみれば今日は頑張りましたね魁皇。「真摯に謙虚この精神を明日の名古屋場所でアカン総理に土俵上で叩きこんでやって欲しいものだ。