先日、(トゥルースリーパーのような)低反発マットをお求めのお客様が見えました。購入目的は「腰痛緩和」でした。そのお客様は3~4年前にオーダー枕を購入戴いた方です。その後約10kg体重増となったので、腰痛を感ずるようになったそうです。低反発を敷けば軽減されると思われたそうです。
「低反発マットを敷いても軽減される可能性は低いです」と言ったら怪訝な顔をされました。その理由を簡単に説明しました。体重の増加によって腰の部分が沈んでしまい、低反発マットだけで落ち込んだ身体を支える事はできないと思うのです。マットにある工夫をして、腰痛を軽減する寝方をお話しさせて戴きました。それでもダメな時は、敷き(BED)の買い替えをお考えくださいと、申し上げました。そして、体重が大きく変化していますから、再測定をして正しい高さの枕に調整させて下さいと申し上げました。(もちろん無料で)
体重が60kgの方が70kgになった訳ですから、各部位の加重変化は次のようになります。頭部4.8kg→5.6kg、胸部19.8kg→23.1kg、臀部26.4kg→30.8kg、脚部9.0kg→10.5kgとなります。最も加重のかかる胸部・臀部は合計で46.2Kgから53.9Kgになります。つまり、7.7kgも加重が増える訳です。お腹の上に子供(満1歳ぐらい)を乗せて寝ることと同じになります。覚醒時は腹筋に力が入りそれほどでもないでしょうが、眠ってしまうと腹筋に力は入りません。本来あるべき脊柱のS字カーブ(図:赤点ライン)が崩れることになります。結果腰痛になる訳です。特にボンネルタイプのBEDマットはヘタリが起きると腰痛を起こし易いと思われます。
そこで、低反発マットを乗せたらどうなるか。わずか3cmほどの低反発マットが身体の中心部分を支える事ができるかどうかです。手で押して沈むわけですから、あの重たい胴体を支えることは不可能でしょう。全体に沈みますから、結局は同じ事ですね。柔らかくなったベッド(ヘタリのあるベッド)で休むと腰が痛くなるのはそういう事です。
先日、大阪プラザホテルの話をしました。超硬いマットです。そんな今お使いのマットが固すぎてソフト感を望んでいるなら低反発マットや、ラテックスパッドは良いでしょう。だが、悪までヘタリの無いこと!が前提です。
22日に草津のHOTEL21に泊りました。正直最悪のホテルでした。マットがヘタリ切ってました。およそ2cmは凹んでました。
マットの入れ替えを検討しているところだそうです。早く入れ替えて下さい。
話が前後しますが、22日は大阪で歴史に残る「快眠ひろばの会」の発足総会がありました。約10年前にスタートした快眠ひろばが間もなく100店舗になります。今までは組織もなく個店やグループの努力でやってきた感があります。
それではいけないと「JK(Japan Kaimin Project)『日本快眠計画』ミーティングにおいて『眠りを通じて日本国民を幸せにする』を合言葉に快眠ひろばのオーダー枕システムを導入している全国100店舗の組織作りのための議論を重ねて来ました。」と西部製綿の石川君が彼のブログで書いているように、有能な若手経営者である彼らの努力によって「快眠ひろば」が組織されました。明るい未来が見えてきました。年齢も30~40歳の若い経営者がほとんどでした。
その後懇親会では、60歳を超えていたのは爺とあと1~2名でしたが、50歳代でも孫のいる方を無理やり仲間に入れ「JIK(爺・快眠Project)」も発足(?)いたしました。入会資格を得られる方もあと数名いらっしゃいました。
余談はさて置き、有意義な一日を過ごし、滋賀県内で2つの用事を済ませるために、前述の草津に泊った訳です。
その「快眠ひろば」が正式に発足しましたが、「快眠ひろば」なればこその商品も発表されました。今まではオーダー敷きふとんとオーダー枕とが「快眠ひろば」の趣旨に適った商品でしたが、今回BEDマットが新たに加わりました。このオーダーBEDマットは測定に基づいて一人一人にあったBEDマットを創ることが可能となった商品です。商品の経年変化・使う方の体型変化に可能な限り対応できるよう工夫された商品です。
悪いホテルに泊ったとしても、1晩のことです。仕事柄、外泊の多い方ならいざ知らず、多くの方は360日以上、家でMY FUTON(BED)で寝られると思います。その毎日を健康的に快眠を得て戴くために「快眠ひろば」は存在します。貴方に合った敷き(ベッド)と枕で快眠して戴きたいのです。腰痛を感じてみえる方、一度快眠ひろばで測定してみて下さい。試し寝して下さい。きっと、感動があると思います。 全国に快眠ひろばは広がっています。
草津のホテルで朝食を食べながら新聞を見てました。そこには、滋賀医科大学 睡眠学講座特任教授 大川匡子氏のコラムがありました。不眠の方が増えていることを危惧し「睡眠の日」を提唱されてました。かってUSAでは「Wake up America」という運動があったそうです。直訳すれば「起きようアメリカ」かもしれませんが意図は「早寝早起き・良い睡眠を取って元気に過ごそう」といった意味でしょうか(英語は大の苦手なので間違ってるかも・・・。関係無いけど爺の初めてのMailアドレスはwake122@・・・でした)。
布団を単に売る店から、その人にあった快適な寝具を提供したいと、勉強を始めたのが10数年前。5年前、「日本一の科学的ふとん屋を目指します!」とある会合で宣言しました。まだまだ、知らないことがいっぱいありますが、老骨に鞭打って頑張ります。
目標は 『眠りを通じて日本国民を幸せにする』