今日(24日)TN社から、私のブログからTN社に関する文章を削除するようにとの削除依頼があった。直接ではない。ちょうど、問屋さんの弊社担当の営業マンHさんが来店した時のことである。
TN社の○○課長さんから、会社(問屋)に電話があり、あわてた会社(問屋)は弊店の営業担当者に電話をしてきたという訳だ。天下のTN社が田舎の小っぽけなふとん屋の、しかも爺の「ひとりごと」に大人気も無く対応するとは思いもしなかった。今回の電話は、組織の中の人間(○○課長)からの電話である。彼は会社を代表して文章の削除を言ってきたのか、単に個人的に問題をこじらせないようにとの配慮で電話して来たのかが私には判らない。同僚の事を思ってか、あるいは上役から指示命令されたのかは分からないが、いずれにせよ○○課長さんに迷惑をかけたとしたら大変申し訳なかった。
と、同時に弊社担当の営業マンのHさんに迷惑がかかる事だけは絶対避けなければならない。申し出があった5分後には、問題の箇所を削除した。
ずいぶん前の事だが親しい友人の誘いで、ある偉い坊さんの法話を聞きに行かないかと誘われた。先生(坊主)の話を一番前で正座して聞いた。1時間程過ぎたであろうか、休憩の時間に世話人と思われる20~30代の人から「一番後ろに行って下さい」と言われた。先生の真前しかも正座をして聞いていたから、後ろの人たちは先生の姿が見辛かったのだろう。腰が少し悪い私としては胡坐(あぐら)をするより正座した方が逆に長時間座ることが出来るから正座したまでの事だった。ところが、その態度が「法話を素直に聞こうとしない輩」と思われる事になったようだ。若い世話人は私に言いました「もう帰っても良いですよ」と。その時、一瞬何を言われたのか意味がよく分かりませんでした。
少し時間をおいて冷静に考えると、逆に腹が立ってきた。「態度が悪いのならいざ知らず、まじめに聞いているのに何と言う言い草か!」「帰ろうか」と思ったが、友の手前、彼に恥を掻かせては悪いと思い、そのまま最後まで聞いた。私は彼の事を大事に思った。だが、その友は数年前私を裏切った。
ところが、単に聞くだけかと思っていたら、終わってみればその宗教団体に入信したことになってしまった。仏教には興味があったから「本物の仏教を知りたくないか」と言われその気になって聞きに行ったが、単なる宗教団体の勧誘であった。今から思えば独特の雰囲気があった。その雰囲気を壊し損ねたのが、たぶん、「爺の正座聴聞」だったのだろう。あわてて人の目から遠ざけるために一番後ろの端っこに追いやられたというのが真相らしい。
今でも、真相を知りたいと思う。誰が「もう帰っても良いですよ」と言わしめたのか。若い世話人が自分の判断で言うとは到底思えなかった。その会を主催した宗教団体の幹部なのか、ひょっとしたら偉そうな口を叩いていた先生(坊主)自身かも・・・。今となっては分からない。
人は組織の中にいると、その組織がその人を大抵は守ってくれる。組織を守ることは、己を守ることでもある。非難するものではなくても、結果として組織の目的達成を邪魔するものは己に対する非難ともなる。守ってくれるという前提があるうちは、組織の中にいる限り、組織を守るために頑張るだろう。家庭という組織は尚更のことである・・・。