去年の9月、東北(仙台近郊)へ旅した時に、ニッカウヰスキーの工場見学をしました。今までウヰスキーは正直鬼門でした。美味しいと思ったことがありません。
爺の学生当時(40数年前)、日本酒は特級・一級・二級のランクだったと記憶してます。当然、貧乏学生は二級酒。でも、下手な一級酒より地酒の二級酒は結構美味しかった(1.8ℓ580円ぐらい)。
ウイスキーはと言えば、ニッカさんには悪いが「Hi・Hiニッカ」(720ml500円だったと記憶している)を「ハイハイニッカ」とは言わず「ヒイヒイニッカ」(無理やり飲んで酔っ払ったから、後から二日酔いで苦しみヒイヒイ言っていたから)と言いつつを飲んでいた。
味音痴の爺でも21年物は違うと思った
ワクワクする事も無く工場見学をし、最後に試飲することとなった。そこで、今流行のハイボールを頂いた。「へエ~、なかなか美味しいやん」と思え、竹鶴という名のウヰスキーの21年ものと15年ものとを買ってきた。炭酸を酒屋さんで買い求め、早速ハイボールを作り飲んでみた。
ん~、美味しい!
その夜から、ウヰスキー党・ハイボール派になってしまった。その後、1ヶ月余りで飲みきった。酒屋さんに同じものを買いに行ったところ、売っていなかった。12年ものが最高で、ましてや21年ものは一般には非売品とか。
美味しいウヰスキーは無いかと聞いたところ、地元のウヰスキー「三州」を奨められた。サントリーでもない、ニッカでもない、地元のウヰスキー・・・・期待はしなかった。酒屋の大将が言うのだから、まあ顔を立ててと思い買って帰った。
2本目が空になった
12年物である。720mlで3,675円。相生ユニビオ(株);西尾市下町丸山5番地、この会社のルーツは「相生みりん」といって碧南特産でもある「味醂」メーカーである。後に味醂だけでなく清酒・地ビールなど得意の発酵技術をもって発展した会社のようです。情ない事だが地元に居ながら詳しい事は知らない。
相生さん(地元ではそう呼んでいる)がウヰスキー作りをしている事は以前から知ってはいたが、とても買う気にはならなかった。ウヰスキーとはニッカやサントリーだと思っていた。地元ウヰスキーということから、ウヰスキーの紛い品程度にしか思っていなかった。
(価格が)高いと思いつつも先にも書いたように酒屋の大将のお薦めもあって購入したが、偏見はたちどころに消えた。平均一日おきに飲んでいるが、空になるのに約一ヶ月半を要する。一回に約10~20ml。アルコール分40%だから、日本酒にすれば1合にもならない量だが、晩酌が楽しみになってしまった。
仕事の事は忘れようとするが、できない。飲みつつも、いつも頭の片隅に寝具の事が有るようだ。ウヰスキーのボトルを見ながら「強者の戦略・弱者の戦略」を考えてしまう。
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