学生時代に訪れて以来、まさに40数年ぶりに訪れました。忍辱山円成寺です。
「円成寺と言えば、大日如来」「大日如来といえば、円成寺」と爺の中では大きな存在の仏様でした。その大日如来をもう一度見たいと、40年間思い続けていましたが、やっと念願が叶いました。だが、それは「ついで・・・」でした。
同様に、訪れたいと思い続けていた場所がありました。「月ヶ瀬梅林」です。名阪国道(25号線)を走るたびに「時間があったらな・・・」と、常々思いつつ、もちろん、時期も梅の花が咲き誇っている季節で無いとダメです。「今年も寄れないな~」と、思いつつ40年が過ぎました。
そんな、言い訳めいたことを言ってますが、ちょっとしたきっかけで、円成寺と月ヶ瀬梅林とを訪れることができました。
15日西川リビング大阪本社で会議が有りました。いつもは日帰りです。16日は水曜日でお店はお休み。16日は孫の面倒を見ることになった婆から「アンタの食事やふとんを用意するのは面倒だから大阪で泊まったら」と言われ、時まさに月ヶ瀬は梅祭りの最中。これはチャンスと、翌日の行動予定から、奈良市で泊まることにしました。
バスの時刻表を見ていると、円成寺に立ち寄ることが可能でした。翌朝(8:19)近鉄奈良駅前から月ヶ瀬行のバスに乗ることとしました。 バスは円成寺に8:47着。次の月ヶ瀬行のバスまで、その間1時間15分ほど有り、参拝することができました。
楼門の前には池を中心とした浄土式庭園
本堂(本尊は阿弥陀如来) 宗派は真言宗
真言宗では多く大日如来が本尊になることが多いと聞いている。でも、現在の本尊は阿弥陀如来である。
春日堂・白山堂 (国宝)
多宝塔 平成2年に再建
現在、大日如来はこの多宝塔内の本尊として祀られている。40数年前本堂内の左隅に祀られていたと記憶している。現在十一面観音さんがいる場所だったと思う。
念願かなって入山参拝したのですが、「違う」んです。かすかに残っていた記憶と、今目の前にある景色が違うんです。「俺は、ひょっとして円成寺に来てないのでは・・・。行った行ったと言っていたが、行きたいという思いが強かったので、行った気になってしまったのでは・・・」と、思えてきました。
老婦人の案内を聞くうちに、今までの「ひょっとして今日初めて来た」のではという思いの不安を消すことができました。間違いなく40数年前に来ました。現在、大日如来が祀られているのは「多宝塔」です。この多宝塔、完成は平成2年だそうです。40数年前は本堂の片隅に祀られていたそうです。現在十一面観音さんのいらっしゃるところです。これで、爺の記憶は繋がりました。
気分もすっきり 10:06月ヶ瀬行のバスに乗りました。あいにく座席はすべて埋まっていましたが、約40分間爺一人立ちっぱなしのバスの旅は、苦痛でもなく気分もスッキリあっという間に月ヶ瀬に着いた感じです。
月ヶ瀬梅林の話は後日・・・
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