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世界遺産に登録される予定のカンボジアの遺跡…ソンボープレイクック遺跡

2017-02-13 00:17:13 | 爺の寝言戯言独り言・・・旅/海外

 カンボジアの歴史は、ベトナム・ラオス・タイとの隣国関係の歴史でもある。ベトナム旅行をした時に聞いた国名に「チャンパ王国」があった。アンコール・トムが造営されていた頃(12世紀後半~13世紀初め完成)は国力も十分であったようだ。

 ジャヤヴァルマン7世の像:子供たちが、歴史の勉強で博物館に来ている。

 その時の王はジャヤヴァルマン7世であった。彼の治世時=ピーク時のカンボジアは、ベトナム・ラオス・タイの国土の一部(大半)まで支配していたようだ。いまカンボジアは、ベトナムに島々を取られていると言っている。 

 アンコール王朝が隆盛であった当時に作られた石橋です。今でも、トラックなども通過しています。当時のカンボジア軍の主力部隊は、象の部隊だったそうで、つまり、象が自由に通行できる橋があったからこそ機動力も備わった強い軍隊が維持できたようです。ここでも、欄干は蛇神ナーガ(頭が7つ/9つ? 胴体は1つ・・・日本神話のヤマタノオロチみたい)である。

 蛇神ナーガもともとはヒンドゥー教の神であり、仏教にも取り入れられた。

 バイオン中央祠堂に祭られていたと考えられるナーガ上の仏陀座像(レプリカ)

 悟りを開いた仏陀を、雨から守ったという伝説が、形になった像である。ナーガの上で瞑想し、7つの頭は傘のように仏陀を覆った。その様は光背のように表現されている。蛇神ナーガはヒンドゥーの神である。中国に伝わり「龍」になったとも言われる。「長い」という言葉は、ナーガ…すなわち蛇を表す言葉から「長い」という言葉に変化したともいわれる。こじ付けとみるか、なるほどと思うか、貴方はどちらでしょうか。

 訪問予定に無かった先ほどの橋から、さして遠くないところにアンコール遺跡よりさらに年代の古い遺跡があります。この遺跡は近々世界遺産に登録されるようです。ソンボープレイクック遺跡(618年~800年代)といいます。この遺跡にも日本から保存修復チームが来ているが、常在ではないようだ。

 この遺跡に限らずカンボジアの遺跡を理解しようとするならば、是非カンボジアの国造りの神話や、ヒンズー教の事を少しだけでも知って行かれると、良いと思います。彫刻やレリーフの意味が分かると思います。

 例えば、カンボジアの国の成り立ち建国説話は次のようです。…… トン王子が、色白の村娘(蛇王の王女)を(海岸で)見初め結婚した。その妃殿下は、満月の夜になると落ち着かなくなり、王子が尋ねると、満月の夜だけ外出の許しを請うたのだ。ある満月の夜、外出を許された妃殿下の後を王子はつけて行った。小池には蛇たちが乱舞するのを王子は目撃し、恐ろしくなって王宮に舞い戻った。朝、門外にワラ籠に入れられた男の子が泣いていた。草むらから白い蛇が鎌首をもたげ、様子を見ていたが、やがて草むらに消えていった。この男児はカンブ王子と呼ばれ、王子の周りには多くの人々(ジャ)が集まった。王子とその人々をのことを「カンブジャ」=「カンボジア」と言うようになった。

 また、別の王朝年代記では、アンコールトムの作られた経緯が記されている。…… 王には世継ぎが無かった。ある夜王妃は夢を見た。インドラ神(日本に伝わり帝釈天となったと言われる軍神)が王妃の腹を撫ぜ、七色に光る宝石を手渡して行った。程なくして王子が生まれた。王子が六歳の時、インドラ神の誘いで天上界へ行った。王子は天上の宮殿を地上にも欲しいとねだった。インドラ神は、天上の大工たちを地上に差し向け同じ宮殿を作った。それが、アンコールトムである。(元上智大総長 石澤良昭 書より抜粋)

 前置きが長すぎました。近々に世界遺産に登録されるソンボープレイクック遺跡です。

 この天上の宮殿を表現したのが、これらのレリーフと言われています。拡大すると

 天空であることを表すために、宮殿を天使たちが持ち上げ飛んでいる様子(最下層)が表されている。八角形の祠堂で、八面にほぼ同じレリーフがあります。だが、同じようなレリーフですが、同じものはありません。

 ソンボープレイクック遺跡と言っても、この塔だけではありません。

 

  乳海攪拌(にゅうかいかくはん)は、ヒンドゥー教における天地創造神話である。これを知らないとあちこちで目にするレリーフや橋の欄干を理解できないかもしれない。

 長きに亘って争ってきたアスラ(阿修羅)と神々が一転協力して,乳海を1000年にも亘って撹拌した。不老不死の妙薬を手に入れるためであったが、結果この世(大地)ができたと言う話のようだ。54人のアスラ(阿修羅)と54人の神々とが(54x2=108…108の煩悩を表す)、蛇神ナーガを綱のようにして、正に綱引きをした。

 

アンコールトム内のリーフレット・(南大門前?の)橋の欄干

 ヒンドゥー教は、自然に対する人類の畏敬の念がスタートだと思う。人々が感じ目にする自然の中に神を感じている。東南アジアに限ったことではなく、自然がもたらす様々な災害や恩恵に畏敬の念を持ち、あらゆる物が神の力によるものと信じられているように、自然総てが神々であるようだ。

 宗教にはそれぞれ理想が少しずつ異なる。相手の世界を認めようとしないから、争いがおこる。認めたり、取り込めることができれば、争いは起きにくいと思う。ヒンドゥー教の神々、日本の神々、カンボジアの神々、など、自然崇拝的宗教は、何処と無く共通するところがあるように思える。インドのカースト制度は受け入れ難いが、神話の世界においては、ヒンズー教は、東南アジア各地に影響を及ぼしているようだ。ベトナム・インド・カンボジアを旅してみて、ヒンドゥー教には親しみを覚えるし、(ヒンドゥー教の一派としての)仏教共々 より好きになってきた。次はラオスに行って見たいと思うようになった。

 東南アジアの国々には、ヒンドゥー教の影響が多くある。カンボジアでも、当初大乗仏教が中国から伝わったらしい。その後、ヒンドゥー教が伝わり、廃仏毀釈によって多くの仏像が埋葬された。ヒンドゥー教と大乗仏教は大差無く伝わって、時の王の信仰によってどちらかが優勢になったのかもしれない。ヒンドゥー教では、仏陀はシヴァ神の9番目の化身いわれる。 カンボジアに限らず東南アジアには、ヒンドゥー教はもちろん、当初は中国から大乗仏教が伝わったが、後から小乗(上座)仏教が、海のシルクロードから、インド・スリランカ・タイ・カンボジア・ラオス・・・と伝わったようだ。

 仏教の伝わり方も、教科書で習ったような簡単なものではないようだ。

                つづく … 

 

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