普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

世論調査を読む

2008-04-16 10:39:28 | 教育問題

  昨日の読売新聞は4月12日~13日に行った世論調査の結果を報道した。(括弧内は前月の数字、黒字は私の意見)

Q.あなたは、福田内閣を、支持しますか、支持しませんか。
 答え 支持する 33.9(30.0)  2.支持しない 54.0(58.4) 

Q.あなたが支持しない理由を、2つまであげて下さい。
 答え 政治姿勢が評価できない      47.8(46.2)
    安定感がない             26.8(34.8)
    首相が信頼できない         23.4(24.9)
    経済政策が期待できない      37.9(35.6)
 上の二問を併せて考えれば、道路特定財源をの一般財源化の提案で福田さんの評価は上がったが、それに対する道路族中心の反発が福田さんの党内の不安定化を浮き彫りにさせたことになったようだ。

Q.あなたは、日本銀行の総裁が空席となる事態が続いた責任は、政府・与党と、野党
の、どちらが大きいと思いますか。
 答え 1.政府・与党 24.8 2.野党 25.4  3.どちらも同じ 43.7

      
 前回の「日本銀行の新しい総裁の人事をめぐる民主党の対応の評価で、大いにまたは多少は評価する  25.4、 全くまたはあまり評価しない 59.4 の数字と矛盾した数字が でている。
 日銀総裁がサミットぎりぎりで決まってまあ良かったと言う国民の反応がこの数字となったのかも知れない。

Q.福田首相は、来年度から、道路整備に使われてきたガソリン税などの道路特定財源を、使い道を限定しない一般財源とすることなどを提案しました。民主党の小沢代表は、今年度からの一般財源化と暫定税率の廃止を主張して、首相の提案を拒否しました。

S1 あなたは、この問題で、福田首相は、指導力を発揮したと思いますか、そうは思
いませんか。
 答え どちらかといえばそう思う、そう思う 23.1 
         どちらかといえばそうは思わない    72.1
 そう思わないの数字は、前記の福田さんの提案に対する党内の反発を制御しきれずにいることを示してしてる。
 これは私の何時も言う自民党が野党に転落するかも知れないと言う党内の危機感の無さが福田さんの低評価に繋がっているのだ。

S2 あなたは、この問題に対する小沢代表の対応を、評価しますか、評価しませんか。
 答え 大いにまたは多少は評価する  31.1   
     全くまたはあまり評価しない    62.4

 下記の暫定税率の点では民主党としては有利な方向を向いているが、国民は小沢さんのやり方に次期首相としての不安を抱いているのがこの数字だと思う。

Q あなたは、暫定税率の復活に、賛成ですか、反対ですか。
 答え 1.賛成 29.5   2.反対 60.8  

Q あなたは、ガソリン税などの道路特定財源を、使い道を限定しない一般財源とする
ことに、賛成ですか、反対ですか。
 答え 1.賛成 62.8   2.反対 26.7 
  

Q あなたは、ガソリン税の暫定税率について、今後はどうするのがよいと思いますか。
 答え 1.暫定税率を続け、道路整備に使う      8.7
      2.暫定税率を続け、幅広い目的に使う  42.0  
      3.暫定税率を廃止する              40.2 
 
 上記三問に対する解答は明らかに矛盾している。
 暫定税率復活反対が 60.8%もあるのに暫定税率を道路目的や幅広い目的で使うと答えた数字が 50.7% なっている。
   これは質問の仕方が悪かったのと思うが、私なりに意訳すると、暫定税率分の税収はなんらかの形で維持し、それを道路や一般財源につかったらと言うのだろう。

Q 年金の記録漏れ問題に対する政府の対応を、全体として、評価します
か、評価しませんか。
 答え 1.大いにまたは評価する         34.9
           2..全くまたはあまり評価しない 62.7
Q 年金の記録漏れ問題で、舛添大臣は、責任を取って、辞任すべきだと思いますか、辞任する必要はないと思いますか。
 答え 1.辞任すべきだ 11.8   2.辞任する必要はない 84.1
 前二問の意味は、今までの社保庁のやり方が如何に杜撰であったか、これに対して升添さんが孤軍奮闘しているように、国民の眼に写っているのだろう。
 民主党が升添さんの問責決議案をちらつかせるだけで、出さないのはそれが自党の評価の低下に繋がらないかを恐れているのだろう。

 いずれにしてもいつもの私の「ぼやき」だが、福田さんも頼り無いし、そうかと言って小沢さんも首相になれば、きっと何らかの政治的混乱が起こりそうな気がする。
 小泉さんの話も出ているようだが、小泉路線の残した影の部分の年金、介護、後期高齢者医療から派生した問題の後始末などで自民党が危機に陥っている今、米国一辺倒の小泉さんでもあるまいし、私と同県人の麻生さんも人気があるが人が良過ぎるし、誰かよい人はいないのだろうか。

 あと残る希望は限りなく可能性の少ない「ねじれ国会」解消のための参議院の改革の実現か、ひょっとすればひょっとして出てくるかも知れない政界再編だけとは情けない限りだ。

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