普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

とっても良い話と日教組の話

2008-10-27 14:48:06 | 教育問題

 昨夜久しぶりに余裕が出来なので余所様のブログを覗いていたとき、とても良い話を見つけたので紹介する。

うるうる・・・・
あんまり嬉しかったので,これだけは書かないと寝れません・・・・
大量の布と格闘していたと思ってください。
もー,計画ではそろそろ最終段階に入るはずでした。
さほど器用でなくても,ミシンでまっすぐ縫うぐらい,生徒でもできると思っていました。
できなかったんです。
10cm縫うだけでミシン壊しそうになる子
なんで?ってぐらい糸をもつれさす子
ほんの1m直線縫いするだけなのに,30分ほどかかる子
(縫った方が速いやん!)
見くびっていました
これほどできないとは
予想していませんでした。
当然11時までミシンがけしたりして,すずめも縫子になりました。
昨日の晩,メールがはいりました。
「先生,お手伝いがいりそうですね」
今日は朝から親子連れ含めて,入れ替わり立ち替わり20人ほどの母たちが学校を訪れ,被服室に乗り込んで,ミシンがけ作業。
なんと,半分あきらめていた,明日までの作業を全部終わらせてくれました。
感動でした。
ありがたくて,涙が出ました。
ピンチだといえば,母たちがこうやってお手伝いに来てくれて
楽しそうにおしゃべりしながら作業に精を出してくれるなんて,
学校としては,こんな果報はないと思いました。
こんなに母たちが協力してくれ,心配してくれているって知っているのか?娘や息子たち。
し・か・し・・・・
母たちも,生徒のミシンがけの腕にはびっくりしていました。
「こんなに酷いとは・・・・」
なんと答えればいいのでしょう。
う~~~ん,複雑です。すずめには答えられませんでした。
先週1週間,授業の後で私が「あんたに任すから」と私の片腕にしていたのは,お勉強大の苦手の娘です。
彼女は「先生,私,憶えるのダメやけど,それくらいならなんとかなるわ」と自分でも縫い(まだ下手くそでまっすぐ縫えないのですが),
他の子に教え,一生懸命頑張ってくれています。
「この子が頼り」というと,その子の担任は,なんかの間違いじゃないかって自分の耳を疑っていましたが,
たぶん,この作業が全部終わる頃には,ミシンもまっすぐかかるようになるでしょう。
そりゃ,ミシンなんかさわらなくても生きていけますが,
できることに越したことはないと思うんですけど,どうなんでしょう。
私に,コメントも書く元気が残っていないのがわかっているのに
来てくださる方がたくさんあるのが,またありがたい限りです。
そのうち文化祭のご報告ができると思います。

 この文章から浮かんで来るのは、生徒を信頼し、一生懸命に子供たちの為に頑張っている先生、そんな先生が困っていることを子供たちから話を聞いて、ボランティアで応援するお母さんたち
 それこそ学校教育の理想像だ。
 しかも泣かせると言うか考えさせるのは、これが現役おばちゃん教師 日教組の何が悪いのよ!! 
と言う勇ましいタイトルの著者のすずめさんの書かれたものだからだ。

 私が悪文を省みずブログを立ち上げた一番の大きな理由は、素人ながらも今の教育の実情に大きな問題があると思ったからで、当然それに大きく関わっている日教組に対しては批判的な立場だ。
 然し私は自分のブログのタイトルの無党派で示すように、立場はどうあれ良いものは良い、悪いものは悪いとして書いてきた。
 その中の何度も書いている表現を当てはめると、日教組に属するすずめ先生が「一番のお客さんである生徒のほうを真正面に向いて頑張っている姿勢」を大いに評価するし、それがお母さんたちの共感を得、応援しようと言う気持ちにさせたのだと思う。

 最近中山さんの日教祖批判の発言で、またブログが賑わっているが、日教組もネット上の世論の反撃の資料として、その所属する多くの教師もすずめ先生のように子供たちのために頑張っていることを紹介し(私も狭い交流の範囲だが何人かの元日教組だった立派な人を知っている)、また学力テストでも日教組の組織率の高い静岡、福井、秋田県がベストテンに入っている例を上げて、それらの県がどうして好成績を得たか、分析してPRをしたらどうだろうか。
 教育の専門家の立場で静岡、福井、秋田県の例だけでも(北海道など悪い例も含めれ
ば尚良いが)発表すれば全国の生徒の学力向上に役立つと思う。

 産経新聞の組合と学力に関連性はあるか?の解説のように、上記の3県とも日教組の指導の闘争運動は低調、その運動の方針を忠実に実行せず、学力向上に向けて頑張っている指摘や、私の持論の行政、教育委員会、校長の方ばかり向いている日教組の幹部達と違って、すずめさんが書かれた様な教師が生徒の方を向いている学校が好成績を上げていると言う想像が正しいか否か、それとも日教組の指導の効果が上がったのか、それとも学力の向上と日教組の存在が無関係かどうか知りたいものだ。
 然し日教組は基本的に学力テストそのものを反対している大義名分を上げて、折角の学力向上のための貴重なデータのデータを無視しつづけるだろう。
 もし私の想像が当たるとすれば、日教組と無関係な普通の日本人としての私から見れば、自然資源が乏しくて、人的資源の質の向上とその活用しか生きて行ける道のない日本にとって残念なことだ。

参照: 学力テスト結果と日教組 

このブログを、より多くの人にも見て貰いたいと思っています。どうぞご協力をお願い致します。↓
政治ブログランキングへ

政治ブログへ