[郵政改革見直し]
私は昨日のテレ朝の「スーパーモーニング」を見ていて、同番組の奇妙な現象に気づきましたので、今日その点に付いて取り上げようと思って居ましたが、「アジヤの真実」さんの「ネットは信用できない。田母神氏支持も嘘 ~ネット批判をすることで正当性を保とうとする朝日~」 で、同じことを気付かれた方のコメントが乗っていましたので紹介します。
最近は テレビに出てくるコメンテーター、専門家と呼ばれる人たちもしくは出演している野党の国会議員がパニくってるように見える。麻生総理の郵政見直し発言で鬼の首とったように騒ぎだし 番組の前半では郵政選挙での多くの議席があり 今の内閣があるのだから麻生総理はけしからん。と一同賛同。 後半では郵政選挙した小泉元総理をだしてきて郵政民営化して サービスが悪くなったという多くの国民が いることを言い出し郵政民営化したのを批判。一同賛同。
結局 麻生総理の郵政見直し発言をテレビ朝日は支持しているということになるのでは??
だが だれもそのことには 触れずに 番組終了。
同問題はレギュラーの落合恵子、森永卓郎、山本博の各氏と自民党から一人(名前を忘れて済みません)、民主党から原口一博さんと朝日新聞の記者で議論されました。
話しは郵政選挙で大勝利を納めた流れで麻生内閣が誕生したのだから、その麻生さんが郵政改革を言うのはおかしいと言うのです。
それから郵政改革の問題点の討議になって、原口さんが民営化は正しいが、4分社化の問題点、儲けている郵貯や簡易保険の株を開放して外資の脅威に晒すこと、分社化で今まで協力してきてやって来た業務の非効率化、地方へのサービスの劣化の問題を指摘し、自民党の人を含む全ての人達が賛成していました。
詰まり結果的には麻生さんの言う郵政改革の見直しをの考え方に賛成していたのです。
流石にそれで拙いと思ったのか、郵政改革に対する麻生さんの発言のブレの批判に戻りましたが、最後にキャスターの赤江珠緒さんの、「麻生さんの発言のお蔭で郵政問題が明らかになったのですね」との締めのコメントで次の話題になりました。
いつも思うのですが赤江さんの存在が、視聴率の低下に悩む(Wikipediaより)同番組の僅かな救いになっているようです。
この問題は第三者の立場から考えると、
・3年後の見直しが規定されている郵政改革の見直しをすることは当然なことで、その問題を持ち出して麻生さんを非難するのは筋が通らないこと
・自民党内の見直しの作業では小泉さんの影響を受けている人達の考えを入れて4分社化をそのまま進めようとしているのに、麻生さんがそれに異論(正論?)を唱えたこと
・その麻生さんの意見と民主党の主張と余り変わらないこと
・そして少なくともテレ朝も賛成したこと
・詰まり麻生さん、民主党、テレ朝対自民党の郵政改革の現状維持派の戦いと言う奇妙な現象にになるのでしょう。
[所得税増税]
[スーパーモーニング」で企画ものとして三日間に渡り高福祉、高負担の国のデンマークについて、珍しく議員年金・公務員宿舎などの問題を担当していた玉川徹さんが取材していました。
・一人当たりのGDPは日本が19位、デンマークが7位
・働く女性のための行き届いた施設
・無料の医療費、教育費
・行き届いた年金
・安心の老後の生活
・少ない所得格差
・徹底した地方分権
など理想的な社会ですがその一方では
・消費税25%、全体としては平均50%の税金
・然し国民は自分たちの収入を国に預けただけで、それが全て福祉などの形で自分たちに帰ってくるという感覚をもっている。
・それは少しづつ増税する度にそれが何に使うかを国民の知らせているからだ。
・そして全体のシステムを支えているのは国民の政府に対する信頼だ。
と言うのが特集の主張のようです。
なおデンマークの国にご興味のお有りのかたは、「わきもと茂紀」さんのホームページの、「デンマーク社会の概要」 に詳細が載っていますのご覧ください。
一方麻生さんは所得税増税問題を持ち出して、自民党、野党から批判の声が上がりました。
然し珍しい事に朝日新聞を含む各紙は主張でその検討の必要性を上げた麻生さんの意見を支持しました。
そして、テレ朝もその本当の意図は知る由もありませんが、デンマークマの例を上げて、高福祉のためには高負担が必要なことを報道して結果的には麻生さんの所得税増税を支持する形になりました。
もっとも増税などは国民の信頼がないとだめだと、不人気の麻生さんの批判は忘れませんでしだか。
[マスコミのこれから]
新聞社やテレビの会社はどこも厳しい経営に直面しているそうです。
その一つにはネットに情報が溢れているため、マスコミの報道の捏造などは論外で、自社の主張に沿った偏向報道や、創価学会を始めとする宗教、関係、日教組などの特定団体などなど意識的に?避けてきた報道に対して、信頼が落ち始めているのも大きな原因だと思います。
マスコミのこれからは、報道本来の使命に戻って、タブーを恐れぬ、そして公平な報道や、公平かつ適切な主張、的確な解説など国民から信頼される報道を目指すしかないと思うのですが。
テレ朝の「スーパーモーニング」で気付いた2つの珍しい事例もその方向を目指しているのならいいですが、偶然にそうなっただけのような気もしますがどうでしょうか?
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参照:政治を矮小化させるマスコミ
政治を歪めるマスコミ?
竹中平蔵さんとマスコミ