11日(日)のNHKのEテレで「白熱教室JAPAN「日中・日韓関係を考える」」と言う番組が放送されました。
その中で気になる発言を聞きましたので取り上げて見ました。
慶応義塾大学湘南藤沢キャンパスの20年前から討論形式の授業で、既成概念にとらわれず、自由な発想を育んできた草野厚教授の外交政策の講義。日本企業の中国進出や根強い韓流ブームの一方で、尖閣諸島や竹島を巡る領土問題や歴史認識など、日中・日韓の間には、さまざまな問題が山積している。講義ではそれぞれの国との歴史をひもとき、日本は中国・韓国と、どのように、つきあってゆけばよいのか討論を通して探る。と言う番組です。
・尖閣で戦争になったときは、米軍が護ってくれるから、日本はなにもしなくて良い言う学生
・日本も幾らかの軍備が必要と思うが本音としては、私は平和主義者なので戦争するくらいなら中国に併合されても良いと言う学生
私は彼らの話を聞いて呆れてテレビを切り換えてしまいました。
もうこの種類の話は戦後以来続いて来た話です。
私も何度か米国が大戦後一番余計に戦争をした国だと書いたこともあります。
だからと言ってそして、日本の同盟国だからと言って、米国が若者の命をかけて、日本の国を護って呉れる筈はありません。
その前提としては日本も命を掛けて尖閣を死守する意志がなければ、米軍が他国の小さな島を護る訳はありません。
何故なら事は尖閣に止まらず中国との全面的な戦争になるかも知れないからです。
中国に併合されても戦争をしないと言う学生は、かって同じことを言って他の評論からコテンパンに言われていた森永卓郎さんを思いだしました。
私自身このような分かりきったことを書くのも気が引けるようなことが、大学内で話されていることに愕然としました。
このような学生が出る原因は、文部省~文科省の他国に配慮した近隣条項を考慮したテキストと、日教組の自虐史観による教育によるものだと言われています。
私は戦後から半世紀以上立った今こそ、近隣条項を廃止して、日本がやってきた良こと悪いことを正確に公平に教えるべきだと思います。
例えば「満州に特別の権益を獲得するまでは、国連も認めてきた行動だった。然し日本政府の意に反した関東軍の動き対する国連の批難やABCDラインによる圧力に対して、日本は米国の国力の判断を誤って戦争に突入、戦犯国の汚名を着せられたが、結果として日本は世界的な植民地支配収束の引き金を引く結果になった」などです。
然し現状はネット上で最近採用が増え始めている某社のより公平に書こうとしているテキストの採用に就いての日教組の執拗な反対運動に就いて多く取り上げられています。
その日教組出身の国会議員は民主党400人の内5人です。(*注記) 日教組や全教など支援している共産党や社民党の支持率は併せて2~3%です。
明らかに日教組や全教とその支持をしている政党は非常な少数派です。
しかしその少数派のために日本の教育が(最近だいぶ良くなった様ですが)半ば閉鎖的な小・中・高校で曲げられて行われているところがあるのです。
その成果が私が聞いたような、浮き世離れした学生の発言と、中国と韓国の教科書検定への介入です。
サイレント・マジョリティーと言う言葉があります。
その逆がノイジー・マイノリティーだそうです。
上記のような教科書採択の動きにサイレント・マジョリティーの人達は、ネット上の批判だけで表だっては動きません。
ノイジー・マイノリティーの人は教育委員会にデモをかけます。
中には教科書採択の情報を中国や韓国に通報するメディアもあると言う噂もあります。 大きなブックセンターの政治関係の棚では「文藝春秋」が中央に「Will」や「正論」が平置きにされています。
最近では撃論と言うやや右翼的な雑誌も見かけます。
然し左翼系では古典的な「世界」や比較的新しい「週刊金曜日」などは品揃えのためか2~3冊しか棚に立てられていません。
朝日新聞の「論座」はとうの昔に廃刊になっています。
これは一般の人達が所謂左翼系の主張に無理があると感じて、手に取らなくなったのでしょう。
つまり政治に関心のある殆どの人達は「文芸春秋」や「Will」などを読んでいることになりますが、彼らが声を上げることは殆どありません。
今日の新聞では九電の第三者委員会は、メモはほぼ正確だとして、8日に公表する中間報告で、古川佐賀県知事の「再開容認の立場からもネットを通じて意見や質問を出してほしい」との問題の発端になったと認定する見通しだ。と報道されています。
彼の真意は他の県からきたセミプロの反核、反原発の活動家が説明会の時間の大半を費やして反原発を訴えるだけでなく、公平に賛成の立場からの意見も出して貰って双方の議論を県民に聞いて欲しいと言いたいの間違いないと思うのですが、そのことにな何も触れられず、肝心の玄海原発が再開に耐え得るかの議論から離れて、古川さんと九電の馴れ合い、やらせメールに見る九電の体質不信、原発反対のムード助長、反原発停止の動きに繋がって行くのでしょう。
そして日本は日教組の主張の為には教育委員会へのデモや、反原発のために素人相手の説明会にセミプロ投入も辞さない活動的なノイジー・マイノリティーが作り上げたムードに乗って迷走を続けて行くのでしょう。
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*追記:政権交代論者の私としては、野田さんが疑問ダラケの閣僚を抱えての出発に、心配70%、儚い希望30%でその行先をはらはらしながらみていますが、日教組の神本美恵子さんを文部科学政務官に任命したことには絶対反対です。
何しろ文部省・文科省と日教組は長い間の対立の歴史があります。
その文科省に喧嘩相手の日教組の神本さんを政務官に投入するなんて、一体何を考えているのでしょう。