[数々の需要法案を通した安倍さん]
私は、28日のエントリーの「三菱重にサイバー攻撃・情報の安全保障」で情報機関の設置の必要性を書き、26日の「日本の安全保障・パレスチナの国連の加盟問題」で憲法の見直し必要性を書きました。
これらの問題点を取り上げて、政策の柱にした首相がいます。
安倍晋三さんです。
彼は憲法改正に必要な国民投票法を成立させ、今までの学級崩壊や社会の劣化の根幹に学校教育の問題があるとして、朝日新聞、日教組などの反対を押し切って教育基本法を成立させ、そして情報機関の設置を提案しました。
公務員制度改革
そして長年手つかずだった公務員制度改革を目指して、現在みんなの党の党首の渡辺喜美さんに全権を任せて、与野党の反対議員や官僚の陰湿な反対にも関わらず、国家公務員法の改正法案を成立させました。
その後後の福田さん、麻生さんに代わってから、渡辺さんら対する官僚や族議員の抵抗が強くなり、最後は麻生さんの弱腰姿勢に渡辺さん離党、衆院選の自民党大敗と言う最悪の結果に終わりました。 (詳細は注記参照)
政治主導の行政改革を唱える民主党に引き継がれましたが腰砕けに終わり、それを批判した古賀茂明さんへの辞職勧告まで繋がっています。
その経緯や官僚の抵抗の様子に就いては、古賀茂明vs高橋洋一対談に詳しく出ていますのでご覧下さい。
その経緯はとにかくとして日本にとっ重要な情報機関設置は突然の辞職で志半ばで終わったのは残念でした。
[安倍さんの政治生命に影響する突然の首相辞職]
安倍さんが早く辞職を余儀なくされた理由は彼の健康問題と、イラク給油の問題解決に対して捩じれ国会を利用しての小沢さんの安倍さんイジメです。
健康問題も胃腸系の病気だったことを考えると小沢さんとの交渉のストレスだったかも知れませんが、批評家から安倍さんの政治生命に大きな影響を及ぼす「ひ弱な政治家」の烙印を押されてしまいました。
捩じれ国会になった参院選大敗の原因は
・閣僚の不正な事務諸経費処理問題。
これも当時から囁かれていた公務員制度改革反対の官僚からのリークと、それを煽り立てるマスコミ。
今の菅さんなどへの献金、怪しげな団体への寄付、膨大で法すれすれの鳩山さん小沢さんの「政治と金」など比べると、安倍内閣の経費の書き間違いは無視出来るもので、マスコミの意識的な不公平な報道には困ったものです。
・小沢さんから小泉改革の影の部分の地方の疲弊、医療崩壊などを突かれたこと
私は安倍内閣の小泉改革推進でなくて見直しまたは脱却にすべきだと投書したのですが。
・所謂お友達内閣で安倍さんが情報の大切さを言っていたのに、小泉改革の負の減少を見落としていた裸の王様になりかけていたこと
などです。
[それでも安倍さんの再起を希望する理由]
私は今時の首相としては珍しく、国家の在り方についてしっかりしたビジョンを持っていること、首相就任直後に中国と韓国を訪問、 (右派の人達から批判されましたが)首相として靖国神社参拝を控えたと言う現実的な配慮、そして僅か1年の任期の間に、国民投票法、教育基本法、公務員制度改革法と言う将来を見据えた大きな法律を成立させたこと、そして平和主義者でも自衛隊の強化を訴える人達のどちらでも重要の情報機関の設置を訴えてきた事などを見る一方で、問題閣僚をかばい過ぎて、野党やマスコミの術中にはまるなど拙いやり方を見て、彼が辞意を表明する前から、一度下野して勉強し直し、再出発すべきだと書いてきました。
然し前記のようなひ弱なイメージを国民に持たれたことは残念で、すぐにでも復帰できるかどうかは判りません。
然し安倍さんは首相時代の失敗や、お友達内閣と言われたやり方や自身の健康管理に就いて十分の見直しているはずです。
そのような安倍さんこそ、今のような行き詰まった日本としては、是非もう一度復帰して貰いたいものです。
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*注記:麻生さんの公務員制度改革の弱腰姿勢
麻生さんが指示した国の出先機関の廃止・縮小は官僚や族議員の反対で頓挫、「天下りと渡り」への消極姿勢、厚労省分割案の立ち消え、国家公務員の幹部人事を一元管理する「内閣人事局」への組織の移管は人事院総裁の反対で腰砕けしました。
私は何度か、もし麻生さんが衆院選で敗退するとすればその敗因の大きな一因は公務員制度の見直しへの麻生さんの弱腰姿勢(少なくともそう国民に見られていること)だろうと書き、その一つか二つの案件でも麻生さんが強い決断を下せば、事態は大きく変わるのにと書き投書もしましたが、傍目八目の私の予想した通り衆院選大敗。 (他の一因はマスコミの反自民党キャンペーン)
民主党政権成立後の世論調査でも民主党に期待するものとして、政治と官僚の関係の見直しが90%近く、(その遂行のためには優しくも)その他のマニフェストは修正してもよいと言う結果になり、国民の殆どが政治主導の行政改革を支持していることが判りました。
その国民の期待を読めなかっ麻生さんと自民党。
そして国民の期待を担って誕生した今の民主党政権とそれを支える民主党の惨状。
それでも国民は政治家達の頑張り、優れたリーダーシップを持つ人の出現をを期待するしかないのです。