普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

三菱重にサイバー攻撃・情報の安全保障

2011-09-28 16:08:37 | 外交・安全保障
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三菱重にサイバー攻撃、80台感染…防衛関連も
 三菱重工業が第三者からサイバー攻撃を受け、最新鋭の潜水艦やミサイル、原子力プラントを製造している工場などで、少なくとも約80台のサーバーやパソコンがコンピューターウイルスに感染していたことが18日明らかになった。
 日本の防衛産業を狙ったサイバー攻撃の一端が明らかになるのは初めて。
 これまでに感染が確認されたのは、神戸造船所、長崎造船所、名古屋誘導推進システム製作所などの製造・研究拠点8か所に、本社を加えた計9か所の約80台のサーバーなど。

 その後、
・20日:「中国サイト、柳条湖事件80年で18日に攻撃呼びかけ」、「サイバー攻撃、ウイルスに中国語簡体字」、「IHIにもサイバー攻撃、防衛・原発関連標的か」
・21日:「サイバー攻撃、ウイルスに中国語簡体字」、「サイバー攻撃 防衛産業狙った“戦争行為”だ」、「サイバー攻撃、三菱電機にも…」
・22日:「サイバー攻撃と標的型メール」、「防衛省が装備納入企業の調査開始」、「韓国へのサイバー攻撃、日本国内の3台も悪用
・27日:「サイバー攻撃対策、閣僚による政策会議発足へ」と言う報道が出ています。
 この点に就いて読売新聞は次のような解説をしています。
・サイバー攻撃は特定の企業や個人を狙う「標的型メール」の可能性が高い。標的型メールとは、ウイルスなどの不正なファイルを添付したメールを狙った相手に送り、感染させて情報を盗み取ろうとするメールのこと。
・サイバー攻撃の犯人は判明していないが、攻撃者が遠隔操作する画面で中国語が使われていたことがわかっている。ただし中国からの攻撃だという具体的な証拠はなく、中国政府も否定している。

読売のサイバー攻撃予防策
・各自のパソコンにセキュリティーソフトを必ず導入する
・ソフトウエアを最新にする(脆弱性対策、企業の場合はセキュリティ部署によるコントロール)
・メールの添付ファイルをクリックする前に慎重に確かめる
・流出してはまずいデータの保存方法を再検討する必要がある。

と言う、私のようにウインドウズの機能のごく一部しか知らないパソコン音痴でも知っているような判り切ったものばかりです。
[私の意見]
・サイバー攻撃予防策
 その様な一般企業の場合の私の提案です。 (素人の提案ですから間違いもあると思いますので、お気づきの方はご教示下さい。)
・場所内で特に機密を要するものや原発など重要な設備に就いては、専用の媒体でコンピューター、サーバーなどを繋いだ密閉回路にして外部から入れぬようにすること
・ウインドウズでなくて、リナックスなどのように汎用でないOSを使うこと
 出来れば日本生まれのOSである「トロン」を正式に開発して使うこと 
・読売が触れたように重要なデータは別の場所で保管し、使用の時だけコンビューターに入れること
・国の情報の安全保障
・情報機関の設置

 国の場合は外交、防衛など広範囲に亙ること、それから最近言われる政府の情報の透明性の問題もありサイバー攻撃対策は遥かに難しくなります。
 それと情報の防衛だけでなく逆に情報の収集やその分析も大切なことです。
 これ等に就いては余り知られていませんが、果たしてどうなんでしょう。
 日本は米国におんぶに抱っこの状態と平和が続いたので、情報の収集などは防衛とともに殆ど放置状態のような気がします。
 読売の解説によるるとサイバー攻撃対策では米国と韓国が先行しているが日本はお座なりだと批判しています。
 先日取り上げた「たかじんのTVタックル」でも元官僚の人達が、外務省の情報収集能力はゼロに等しいし、その意欲もないと批判していました。
 前にも書きましたが、小泉さんは米国の要求に対して自衛隊をイラクに派遣(国際的な常識で言えば派兵)しましたが、米国の大義とした大量破壊兵器の隠匿はガセネタであることが判りました。
 詰まり日本は情報収拾能力がないため、米国の情報に乗って憲法違反すれすれの、自衛隊をイラクに派遣しました。
 一方、平和主義者が外国との紛争解決のためには外交によるべきだと言っていますが、米国の情報やマスコミ情報だけで、相手国より有利な交渉ができるでしょうか。
 安部さんはガセネタに基づくイラクへの自衛隊派遣の反省もあったのかも知れませんが、情報機関の設置を政策の一つに上げましたが、早々の首相辞職で実現しませんでした。
 もしこれが出来ていたら、サイバー攻撃へに対してももっとしっかりした対策も建てられていたと思うのですが。
 そして最近の竹島、尖閣諸島、北方領土問題に就いても今より詳しい情報を得て、外交交渉を少しでも有利に進めることができたと思うのですが。
 昔のことを悔やんでも、もし~したらなど言わずとも、今からでも情報機関の設置による情報の収集力、解析力、サイバー攻撃防御など強化を図るべきです。
そして中国と思われるサイバー攻撃を受けた機会に改めて考えるべきだと思うのですが。

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