一昔前、左翼の活動が盛んだったころ赤眼鏡をかければ皆赤く見えると書いた事があります。
マルクスーレーニン主義にかぶれて居れば、物ごと総てに就いてその理論に添って解析ができ説明が着きます。
然しそれは赤みがかった解析で必ずしも正確な解析はできません。
それと同じで或るものにレッテルを貼って物事を見れば偏った見方になります。
[マスコミの特徴]
マスコミの権力に立ち向かう姿勢は良いと思いますが、それが行き過ぎて弱者の言う事は総て正しいと言わんばかりの報道は物事を曲げて報道することがあります。(*注記参照)
その象徴的なのがテレビなどでの、マスコミが「権力側」支持と見られね映像は一切報道されず、「権力」に批判的な「左翼」といわれる人達の行動だけ放映。
そして彼らの所属を示す幟やプラカードを意識的に避けているように見えることです。
困った事には彼らは運動に熱心で、心ある人達はその一部がネットで発信はするが、行動は殆どないことです。
それで彼らはその本性は隠したまま「市民」とか「国民」とかと呼ばれて、その動きは次第に世論を作って行きます。
[反原発の運動家]
反原発の運動家は社民党の福島瑞穂さんで象徴されるように、他の平和運動などの活動家と共通の特徴があります。
(平和運動の場合は自衛隊が悪)
悪いのは原発でなくて、旧式の福島第一の絶えざる改善して来なかったのは東電です。
(前記のようにマスコミも同じ傾向)
大型の石油化学プラントの保全をしてきた私から見れば、そして原発と言う孤立した設備であることを考えれば、今回の事故の責任の99%以上は東電の責任です。
そのような下記に示すように作られた世論で民主党政府も自分達の責任を認めるからことが一層ややこしくなっています。
今回の事故は総て東電の責任だとすれば、他の原発を持つ会社は、原発の事故→会社破産になるため、政府が何もしなくても自己防衛のために万全にも万全を期し、それで経済的に引き合わないとすれば、黙っていても原発は停止する筈です。
・同じ状況で女川や東電の福島第二が無事停止したこと。
・原発推進をしている中国や韓国の原発の事故が起これば偏西風に乗って日本列島に福島第一以上の大きく広範囲の被害が出ること。
・原発→火力に変更に伴う温暖化増大。
・自然エネルギーでは原発、火力の量的な代替えにならない。
詰まり彼らは「原発は総て悪」という色眼鏡を掛けているので都合の悪いことは眼に入らぬのか、知っていて自分の主張の不利な事は口に出さないのかのどちらかでしょう。
その動きに手を貸しているのがマスコミです。
・原発事故による放射能の被害ばかり、事故後の現場の混乱ばかりの報道。
・何故福島第一だけに事故が起こったか、事故発生の直接原因も纏めて報道はしないし、政府の事故調査委員会でも事故後の問題点ばかり指摘していると言う批判もない。
まるで女川、福島第二のことはないことにし、適切にメンテナンスをしている原発も含めて総ての原発は事故を起こさなくてはいけないような報道です。
朝日など一部を除くマスコミは、原発の段階的な縮小を唱えていますが、上の報道を見れば、反原発派の言う通りに、即、総て停止と言う主張が正しく見えます。
そして前述のようにマスコミの援助のお蔭で反原発派は全国民の代表のような顔をして運動ができるのです。
[官僚は悪の固まりか]
菅さんが社会福祉と税の一体改革を言い出した時に、私は菅さんは消費税増税を言い出した歴史上の人物になるかもと書いた所、彼はただ財務省の言う通りになっだけだとのコメントが来ました。
野田さんもマスコミやネットで同じ様な批判をされています。
私は政治家は言いだしっペが誰であろうと良い政策を取り上げそれを法律にするのが仕事だと思っています。
批判すべきは増税の是非であってその出所が悪の権化の財務省だからと言うのは、その是非の判断を狂わせると思っています。
財務省から出たものだから用心しろと言うのは判りますが。
[天下りは悪か]
天下りは悪い制度の見本、悪の官僚が考え出したものとして批判を浴び、政権を取った民主党は早速それに取りかかりました。
結果は人事の停滞。特に成績が悪くもないのに馘にするわけに行かぬ→特別職を作る→組織の台形化→公務員経費の増大→出向という名の天下り復活と完全に失敗に終わりました。
天下りの問題は、受け入れ機関の非生産性、退職金の2~3重取り、ろくな仕事をしないのに「渡り」、出身官庁への圧力、談合、不透明な指名入札などが起こりやすいなどと言われています。
私は天下りは悪と決めつけずに、受け入れ関係機関の廃止を含む徹底的な合理化、退職金は本庁を含め一度きりにする、上記のような問題点の防止策など個々に対策を講じて、民間企業のように天下りを認めるべきだと思います。
これこそ天下りは「レッテルを貼りの失敗」の見本のようなもので、天下りは悪とばかりに、前民主党政権は見境もなくいきなりこの問題に手を着けたのです。
私はレッテル貼りの危険性の例について原発と官僚の二つ例しか書けませんでした。
マスコミも民間企業だから、多数を占める国民の批判は避けたいのでつい、その本分とばかりに権力側→企業批判で留まり勝です。
しかしそんな関わりのないネットで活躍多くの人達は、なるべくレッテルを貼るのは避けて、是々非々でものごとなるべく正確に判断し、色眼鏡を掛けた反原発派のような一部の人達の意見が、いつのまにか国民全体の意見とならないように見張って置くべきだと思います。
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*注記:学校荒廃とその責任に就いてのマスコミ報道
次のように権力側から弱者のほうに次第にその批判の矛先が移ってきました。
国→教育委員会→校長→教師→家庭
モンスターペアレンツなど、家庭に大きな問題があると言われ始めたのは安倍さんが首相になってからです。
そして権利重視、義務・責任軽視の教育で学級崩壊やモンスター・ペアレンツを産んだ日教組の批判は殆どされないどころか、その出身者が政権与党の幹事長をしています。