戦中派の私から若い方達への申し送りです。どのような事でも世論に流されずに自分の頭で考えましょう。
比較的公平な読売新聞の記事のゴジックの表題です。
・55、7兆円対策過去最大、子どもに10万円目玉
・公約優先で膨張、経済政策。感染減でも大規模給付。消費効果疑問視も
・社説、効果乏しいバラマキでは困る
私は問題は岸田政権の批判だけではなく今までの自民党政権と言うか日本全体の問題だと思います。
「日本を率いてきた会社の没落」
昔のVoiceで見た「令和の現実を見よ、平成の失敗を乗り越え「成熟した先進国」になるために」という「ユニクロ」社長の柳井正さんの意見。「この七年間でもっとも没落した国は残念ながら日本だ」
一頃は「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の本が出るほど日本にも全盛の時代もあったのです。
当時は多くの創業者まだおり、今まで日本を支えてきた「従来の企業活動による社会貢献、技術や従業員や大切にする、そのチームワークと企業への忠誠心による自主管理活動。日本能率協会提案の「全員参加の生産保全」で提案された「自主的な提案、その良いものを製作に取り入れる管理者。当時は日の出の勢いの多くの会社。
「米国の作戦に乗せられ落ち目になった会社」
然し日本の企業の力を恐れた米国は、日本と年次改革要望書を相互に取り交わすことで日本の企業の力を弱めることを計画しました。現実は米国の軍事保護国である日本。だから要望書は日本へだけへの一方通行。小泉さんは米国の意向を忖度して、今まで日本を支えてきた前述の「企業活動による社会貢献、技術や従業員や大切にする、そのチームワークと企業への忠誠心による自主改善活動」から「企業や従業員は株主のもの、チームワークより成果主義」の考えを持ち込みました。そして現状を見るように米国の政策は大成功。当面の利益を求める物言う株主に足を引っ張られる会社の幹部たち。企業倫理を忘れた数々の不祥事件の続発、虎の子の技術の流出、貧富の格差増大、貧困者対策のための費用増大、不祥事の続発などなど、それに中国の台頭など日本の経済力も大きく落ちました。
そして起こったのはリーマンショック。大勢の人が解雇され技術者はその技術を下げて韓国などらに移住。彼らが開発したスマートホーンなどが日本の製品を圧迫。
一方、経営者達たちは首になった人達の為にの救済活動を指をくわえて見るだけ。彼らへ援助のための資金を出したなど聞いたことなし。
「人件費より経費と見られた労働者の出現」
さらに状況を悪化させたのは、同じ小泉さん時代に企業に持ち込まれたのが臨時の従業者を経費扱いにする頭の悪い経営者にとっては食いつきそうなアイディアです。
それで起こったのは全国的に広がる手抜きによる事故とその隠蔽、その発覚などの不祥事の続発、それに対する経営者の陳謝。リーマンショックの時は私の属していた良い意味でも悪い意味でも何事にも慎重な三菱系の会社は無縁でしたが三菱自動車など2社も関与。
当然のように企業への忠誠心による自主管理活動は、私は現役から引退していたので判りませんが、トヨタ以外の多くの企業では沈滞?
「中国の隆盛と日本の貧困化」
日本のとって拙いことに中国共産党の資本主義の取り入れです。
これに関して私の想い出すことが有ります。私がシンガポールに長期出張していた時、気づいたのは中国系の人達が英語が就職に有利であるとして、家の会話を全て英語でしている割り切り方。そのことから中国も資本主義的な運営をすれば日本に取って大変なことに成ると思っていました。その心配が当たって中国を率いていた鄧小平さんが資本主義的経済の手法を受け入れたのです。
その後中国の大発展と低賃金をを求めて日本から多くの商工業の会社が中国に進出。最近でも中国の1千人計画に日本の優秀な頭脳の参加。日本にとって拙いことに中国が世界第二位の経済力を持つまでの台頭による日本との格差の増大と、企業の中国進出に伴う日本の貧困化です。
「殆どいなくなった優れた経営者」
前も紹介しましたが「不思議な本屋のアシーネ」では、一番目立つ所に今もなお健闘を続けてる京セラを率いる稲森和夫さんの4種類の本と(昔からの経営手法で一人勝ちの)豊田社長の本一冊。あとはどうすれば儲かるかの本ばかり。
稲盛さんの言葉です。
・経営者の王道を歩め
・官依存体質からの転換
・巨大企業は経済に何をもたらすか
・マネイジメントの革新こそ重要
・今こそ日本に帰るとき
・このままでは世界の孤児になって仕舞う。
・何故経営に哲学が必要か
・社員と共有する哲学が必要
・発展の言動力は倫理観
・才能を私物化してはならない
・企業と社会貢献
・発展する企業の発想
・思いやりにあふれた落ち着いた社会への転換
私は日本は原点に戻って「企業活動による社会貢献、技術や従業員や大切にする、そのチームワークと企業への忠誠心による自主管理活動」に戻るしか日本企業の生きる道は無いと思うのですが。
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