鳩山邦夫さんの総務大臣辞任で予想された通り麻生内閣の支持率が急低下しました。
読売新聞が13~14日に実施した緊急全国世論調査によると
・麻生内閣の支持率:22・9%(1週間前の前回調査29・5%)
・麻生首相と鳩山民主党代表のどちらが首相にふさわしいか:
鳩山氏は46%で(44%)、麻生氏は26%(33%)
・政党支持率:自民25・0%(28・5%)、民主29・2%(27・7%)
・次期衆院比例選の投票先:民主は42%(同39%)、自民は25%(同29%)
・次期衆院選で民主党は政権交代可能性:「実現できる」45%(41%)で、「そうは思わない」44%(同49%)
だそうです。
(毎日新聞によると麻生内閣の支持率が19%とあるように、自民党寄りと言われる読売の調査でもこれだけの数字を示している意味は大きいと思います。)
[国民の政治への不満を満たす民主党へ]
政権交代論者の私は、永続的な政権交代が実現するためには、自民・民主とも国民の期待に応えて頑張って貰いたいという立場です。
それで自民党に対しては何度も、
・官僚制度改革の弱腰姿勢を改めること
・麻生さんがリーダーシップを発揮して見せること
・党内基盤の弱い麻生さんがリーダーシップを発揮できるように、挙党一致で彼を支えること
と書いて来ました。
今回の世論調査の結果は、官僚制度改革ではありませんが、既存の日本郵政をより良くするための施策への腰の引けた態度の批判されたもので、予想された通りになりました。
今回の世論調査を見ても、地方選挙の連勝から考えても、民主党の政権奪回のチャンスが大きくなったようです。
民主党は目の前の政権奪回に集中するとしても、併せて政権奪回後のことも考えて、国民の誰にも理解されるマニフェストの整備とか、党内の体制整備を整えて、政権奪取が一回限りにならいようにする必要があると思います。
そのためには多くの人達が政治に対して抱く不安を払拭する必要があると思います。
つまり多くの人達のが自民党への期待し、それが出来ないでがっかりしていることを民主党がやって見せることです。
つまり官僚制度改革の推進、鳩山さんりリーダーシップ発揮と、挙党一致で鳩山さんを支えることです。
[鳩山さんのリーダーシップ]
今回の麻生さん支持のが33%から26%に急落したのに、鳩山さん支持は44%から46%に微増、政党支持率も自民が前回の28・5%から3.5%の微減、民主が27・7%から1.5%の微増に終わりました。
これは元自民党から元社会党、日教組、官公労出身の国家議員の混合所帯を鳩山さんが如何に纏めて行くのか、小沢さんの影響を如何に排除するかと言う問題を国民が不安視しているからでしょう。
それで党内を纏めて行くためには、今までの党内中心勢力だった小沢、岡田、前原、野田、長島、長妻の各氏の線を中心の政策を進めることです。
政権を取ったからといって連立を組むために、社民党の意見や、旧社会党、日教組、官公労出身者の意見を取り入れたら、党内の結束が乱れるのは目に見えています。
その一例として、(もうマニフェストから除いたと言う話しもありますが)や外国人参政権法案のほか、人権擁護法案、自虐史観を法的に定着させると批判されている、恒久平和調査局設置法案など引っ込めることです。
鳩山さんの友愛主義も良いですが、その前に国益優先を図り、そのリーダーシップを発揮するための挙党体制作りを優先すべきです。
[官僚制度改革]
これは自民党の最も痛い所で、民主党の一番の売り物なので是非頑張って貰いたいものです。
この詳細についての意見は長くなりますので、後日エントリーする積りです。
[マニフェストの整備]
官僚制度改革と逆に民主党に取って一番弱い所で、与党から攻撃の的になっているのは、マニフェストの実行性と、それに必要な財源確保の問題です。
・官僚制度改革から財源を捻る出すというが、改革には何年もかかる。
然し、年金の半分または全額の国庫負担、福祉政策、経済復興政策など緊急を要する課題が山積している問題にどのように対処するのか?
・現在の金融・経済危機にどのように対処するのか?
・経済政策は成長路線で行くのか、現状維持またはやや停滞路線で進むのか?
・官僚制度改革は良いが、官公労の人達の処遇はどうするのか?
改革と言っても本音は天下り禁止のように、対象が高級官僚ばかりだったら、財源のひねり出しの量も知れたものになるのではないか?
・鳩山さん、岡田さんとも改憲論者だが協力関係にある護憲一本槍の社民党との調整は?
・日本の安全保障は?
・米国と中国の関係はどうするのか?
・教育改革は支持団体の日教組の路線を進むのか、それとも別路線を歩むのか?
民主党は何時も「民意」と言いますが、上記の様な疑問に応えて、良い政策はより良く、疑問の政策は見直して、「民意」に応える道であり、恒久的な政権交代への王道だと思うのですが。
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