普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

川柳鑑賞「トントントン何しにきたのか忘れた」

2017-12-25 11:27:51 | 川柳
川柳川柳くろがね20065年3~4月号より
「前月号鑑賞 選・評  鞆 雄史
「トントントン何しにきたのか忘れた」 直美 
 二階へトントントンと上がる、そしてもの忘れ。ややリズムに欠けるが気にならない傑作な句である。

「人の世に時々すねる冬ごもり」    郁子
 人間である以上たまにすねることもある。自室に籠もり無言が続く。下五の冬ごもりで総てが決まる。

「小間切れのセリフで通じ合う仲間」 志津子
 阿吽の呼吸で通じ合える仲間は必ずいるはず。小間切れのセリフがメイン。友人の層の厚さが伺えると同時に作者のグループ仲間の表情が見える。

「真っ直ぐに生きて失くしたものいくつ」未代子
 正直に生きてきた人生を静かに振り返る女ごころ。悔いもなし、失ったものもなし。人生はまだ長い。

上野十七八・石橋陸朗 第四十六回句碑まつり川柳誌上大会 案内
課題と選者  (各題二句吐)
 「碑」   西岡南風  選 (宮 崎)
 「建てる」 永石珠子  選 (長 崎)
 「誇る」  安部征二  選 (大 分)
 「恩人」  石神紅雀  壌 (鹿児島)
 「誉れ」  西村正紘  選 (佐 賀)
 「きらきら」平田朝子  選 (熊 本)
 「将来」  古谷龍太郎 選 (福 岡)
募集期間 平成30年1月1日~4月15日  (消印有効)
投句要領 所定の用紙(コピー可)又は便箋に各題2句(計14句)を列記し、郵便番
     号・住所・氏名(柳名があれば併記)電話番号を明記し、投句料と共に、       ご送付ください。(お名前には「フリガナ」を明記して下さい)
 賞   各選者の秀句Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
投句料  1,000円 (定額小為替又は現金書留)
発表   平成三十年六月号 「川柳くろがね」誌上 (投句者全員に発表誌呈)
投句先  809-0033福岡県中間市土手の内一丁目16-18  吉富 廣
     TEL・FAX O93-244-7298
                     主催 川柳くろがね吟社
                     後援  全日本川柳協会 ほか

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