普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

川柳鑑賞「推敲が少し足りない絵皿の句」

2018-01-12 12:42:09 | 川柳
川柳川柳くろがね2018年1月号より
「前月号鑑賞 選・評  西岡 南風」
「推敲が少し足りない絵皿の句」  蘭草 
 絵皿の体験教室でいい出来映えだったので、にわかに一句を絵付けで描いてしまったが、いかんせん、紙と消しゴムというわけには行かぬ焼物だ。

「目覚めよし五線譜弾む今日の妻」 風子
 今朝のうちの奥さんは鼻歌が出て料理を始めている。まな板の音とリズムを合わせて、いい調子だなあ。

「大橋を渡り瀬戸から嫁が来る」  憲峰
 この句は「瀬戸の花嫁」が下敷きだろう。島を巡り角隠しの花嫁が来るのなら風情もあるが、ハイブリッド車で、大橋をぶ-んと飛ばしてくるのも現代か。

「あの苦労今は笑いの皺になる」  いっこう
 だれにも打ち明けないほどの苦労を重ねてきた。おかげで今の幸せがある。今はなんともおおらかな笑い皺となって、人々を和ま廿る。

上野十七八・石橋陸朗 第四十六回句碑まつり川柳誌上大会 案内」
課題と選者  (各題二句吐)
 「碑」   西岡南風  選 (宮 崎)
 「建てる」 永石珠子  選 (長 崎)
 「誇る」  安部征二  選 (大 分)
 「恩人」  石神紅雀  壌 (鹿児島)
 「誉れ」  西村正紘  選 (佐 賀)
 「きらきら」平田朝子  選 (熊 本)
 「将来」  古谷龍太郎 選 (福 岡)
募集期間 平成30年1月1日~4月15日  (消印有効)
投句要領 所定の用紙(コピー可)又は便箋に各題2句(計14句)を列記し、郵便番
     号・住所・氏名(柳名があれば併記)電話番号を明記し、投句料と共に、ご送付ください。(お名前には「フリガナ」を明記して下さい)
 賞   各選者の秀句Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
投句料  1,000円 (定額小為替又は現金書留)
発表   平成三十年六月号 「川柳くろがね」誌上 (投句者全員に発表誌呈)
投句先  809-0033福岡県中間市土手の内一丁目16-18  吉富 廣
     TEL・FAX O93-244-7298
                     主催 川柳くろがね吟社

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