普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

都議選の結果を読む

2009-07-13 16:30:53 | 麻生内閣

 今回の都議選では一般の予想どうり民主党の圧勝と自民党の大敗に終わりました。
 政党別にみると民主が54議席(現有34議席)、自民が38議席(同48議席)、公明が23議席(同22議席)、共産が8議席(同13議席)、東京・生活者ネットワークが2議席(同4議席)、無所属が2議席(同3議席)でした。
[私の意見]
<都議選の結果の解析>
・民主党は政権交代の波に乗ったこと
・共産党は(私の予想外に)5議席も減らしたのは、東京・生活ネットワークと共に政権与党反対の票が民主党に呑み込まれたのでしょう。
・社民党が議席回復出来なかったのは、民主党との協力路線で社民党色を出せなかったことと、私が何時も言う憲法反対に拘るあまり、本来あるべき国民政党の立場から離れて民心を失い続けている証拠だと思います。
・国民新党は候補者すら立てず、民主党応援に徹して、よそ目にはまるで民主党の一派のような動きです。
 同党はこの後の成長を望むのなら、民主党でなくで何で国民新党かであることを訴えるべきだと思います。
 気のせいかも知りませんが党首の綿貫さんの影がすっかり薄くなったようですが、私の心配を裏付けているのでなければ良いですが。

<党内バラバラの自民党>
  そして肝心の政権与党の自民・公明は全く違う結果を産みました。
 公明の1議席増に対して、自民の10議席減です
 公明は創価学会の締めつけも大きかったと思いますが、少なくとも党内の混乱が無かったことも一因と思います。
 党の纏まりと言えば、民主は政権奪還を目の前にしていることもありますが、小沢さんの代表からの引退の危機を乗り越えて、党ないでは纏まったきました。
 そしてテレビのニュース報道や関連番組で気付いたのは、昨日のテレ朝の「サンデープロゼクト」からフジテレビの夜の「サキヨミ」、今朝のテレ朝の「スーパーモーニング」、午後の日本テレビの「情報ライブ ミヤネ屋」まで、自民党内の麻生降ろしなど党内の纏まりが悪かったのが選挙に不利になるとか、敗因の大きな原因だとあげていたことです。
 自民党員、特に麻生降ろしや麻生さん批判に走った人達は、公明党勝利、自民党敗退の結果を重く受け止めるべきです。
 そしてテレビに乗せられて、(良い気になって?)恥ずかげもなく党内の纏まりのなさをテレビの前に曝け出し、そしてそのテレビから党内の不一致が敗因の一つだと批判されているのです。
  また麻生降ろしをした人達は、都議選を目前にした自民党都議連からの党内の内紛を党本部に抗議したのを無視して内紛を続けて迷惑を掛けた都議連に謝罪すべきです。
  そして麻生さんや自民党の苦境は、小泉内閣の改革推進の負の部分の発生と米国発の金融破綻と不幸にもシンクロナイズして仕舞ったことです。
  麻生降ろしの中心の人達は、いまやるべきは改革の負の部分の修正であり、次にさらなる改革をすべきなのに、麻生さんの改革への弱腰を批判ばかりしてきました。
  然し、午後の報道によれば、麻生さんは解散を週明けの21日以降に先送りし、衆院選を「8月18日公示―同30日投開票」の日程とすることを決めた。 (読売新聞より)

<自民党のこれから>
  私は前々からもし自民党が負けることがあれば、その原因
麻生さんのリーダーシップ不足
・官僚制度改革の弱腰
・党内挙党一致の反対に党内がバラバラ
の印象を国民に与えてことだろうと書きました。
  つまり党内基盤が弱く人が良い麻生さんにリーダーシップを発揮して貰うように挙党一致で支えること(実際は足を引っ張りまわしていた)
  例をあげれば麻生さんが指示した地方分権の反応が乏しければ、一般党員も族議員や反対する官僚の働きかけし、分権の一つでも成果が上がれば、麻生さんや自民党の支持率が(多分)急上昇するところでした。
(実際はすべて内閣任せで静観の印象)

  今日の麻生さんの決断に対して、どのような反応が党内に出るか判りませんが、自分たちが総意で担いだを首相を、小異を排して大同について、挙党一致で支えて行くのが民主主義の道だと思うのですが。 (戦前派の私は「民主主義」など振り回するのは抵抗がありますが、人の道としても当然のことだと思います。)
  そしてこれからは上記のテレビでも言って居ましたが、自民党もがっちりした公約を作って堂々と政策論争するように挙党一致でことに当たるべきです
  その中で改革推進派の人達はその意見を党の公務担当者のに申し入れ、受け入れられなければ議論し説得すれば良いと思います。
  もし公約で官僚制度改革・地方分権など民主党より良い案が出れば、民主党の主張することがなくなり、今までのように「政権交代」をおまじないのように言うしか無くなります。
  そして何時も言うことですが、安全保障、外交など民主党の主張の弱点をつき、その弁解を引き出すことは、仮に民主党政権になっても日本が方向の誤らないこと、村山発言のように、後々まで禍根として残ることを防がねばならな思います。
  それが自民党としても政治家としてのあるべき姿と思います。
  勿論、政治家ですから選挙に勝つのは当然ですが、勝つにしても負けるにしても、自民党で残る道は挙党一致しかないと思うのですが。
 
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