昨夜のテレ朝の「報道ステーション」では最近の円高の問題を取り上げ、専門家が今の状況では日本としては何も打つ手がないと悲観的なことを言っていました。
今朝の日経はその社説 円高進行に政府・日銀はにらみ利かせ で次のよう書いています。
政策の据え置きを決めた日銀の白川総裁は円高進行の理由として、
・グローバルな投資家がリスク回避のために、安全資産として円が買われている
・低金利の円を借りて高金利通過に投資する「円キャリー取引」の巻き戻しが出ている
などの点を指摘したが、説明だけでは経営者や投資家はもどかしさを拭い得ない。
と批判。
気がかりなのは米欧を中心に自国通過安を容認する動きが目立っている。
4~6月期の決算をみても上場企業の業績は好転している。だが現在より円高が進行するようだと、生産や設備投資の海外シフトが更に加速し、国内雇用に下押し圧力となって冷や酒のように効いて来る。国内にとどまる中小企業への打撃は募るだろうと心配しています。
白川さんの説明に依れば、日銀が景気回復のために低金利の資金を提供したのに、銀行がその肝心の資金は大企業には資金需要がないとして提供せず、逆に資金難に苦しむ中小企業やベンチー企業には回さず、あまった金を投機資金に提供し、結果として原油価格の異常高をもたらして日本企業を苦しめ、米国の住宅バブルに貢献し、リーマンショックと言われるバブル崩壊となった「円キャリー取引」の巻き戻しが出ていると言うのです。
リーマンショックにより日本の企業は多大な損失をしましたが、金融機関は日本のバブル崩壊の経験を活かしたお蔭で、世界でショックの打撃を一番受けていない日本の円高となり、それが今でも銀行以外の企業を苦しめているのです。
素人の私でも、米国バブル崩壊の約2年前頃から囁かれていた、米国経済の異常に対して、何らかの処置をするべきだと書いていました。
増して金融が専門でとうにその危うさを気付いていた、そして自身でバブル崩壊を警戒をしていた銀行が何故一般企業に警告をしなかったのでしょうか。
私は日本の金融機関として、義務ではないにしても当然やるべきことだと思ったのですが。
そうしてもバブル崩壊の影響は避けられないとしても、それ以後の急激な非正規社員を中心とする突然かつ大規模なリストラは回避できた筈だと思うのですが。
そして外国から一番落ち着いていると言われる金融環境の中で円が買われて、それがまた一般企業を苦しめているのです。
その一方では日本は間もなく新興国でもない900兆円の膨大な債務残高になるそうです。
素人の私から見ればそんな馬鹿なことがあるかと思うのですが、専門家も日銀も手の打ちようがないというのですから。
一昔では通常の金利のお蔭で10年も貯金していれば、大規模な家の改修などで一時的な物入りも、元の貯金をいじらずに済ませることが出来ました。
それが今ではゼロ金利の癖に手数料だけはがっちり取るという時代になりました。
つまり今の低金利政策は、日本の一般人の犠牲のもとになって成り立っている政策です。
このことを思えば、銀行が率先してその低金利の資金を日本経済の活性化に回すべきであり、経済・金融に弱い中小企業やベンチャー企業と協力し指導し、資金の提供をすべきだと思うのですか。
正に良く言われる金融機関の自覚や意識レベルの低下です。
最近報道された役員の報酬の1億円以上の企業の中に
・三菱UFJ 3名
・スルガ銀行 2名
・新生銀行 1名 (外国人)無配
・みずほFG 1名
の名前が出ていました。
政府、日銀の指導にまともに従わず、一般の国民へのゼロ金利の犠牲を押しつけた成果?に対して良くもまあこれだけの報酬が貰えていると思うのは私の貧乏人根性からだけでしょうか。
このブログを、より多くの人にも見て貰いたいと思っています。どうぞご協力をお願い致します。
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今朝の日経はその社説 円高進行に政府・日銀はにらみ利かせ で次のよう書いています。
政策の据え置きを決めた日銀の白川総裁は円高進行の理由として、
・グローバルな投資家がリスク回避のために、安全資産として円が買われている
・低金利の円を借りて高金利通過に投資する「円キャリー取引」の巻き戻しが出ている
などの点を指摘したが、説明だけでは経営者や投資家はもどかしさを拭い得ない。
と批判。
気がかりなのは米欧を中心に自国通過安を容認する動きが目立っている。
4~6月期の決算をみても上場企業の業績は好転している。だが現在より円高が進行するようだと、生産や設備投資の海外シフトが更に加速し、国内雇用に下押し圧力となって冷や酒のように効いて来る。国内にとどまる中小企業への打撃は募るだろうと心配しています。
白川さんの説明に依れば、日銀が景気回復のために低金利の資金を提供したのに、銀行がその肝心の資金は大企業には資金需要がないとして提供せず、逆に資金難に苦しむ中小企業やベンチー企業には回さず、あまった金を投機資金に提供し、結果として原油価格の異常高をもたらして日本企業を苦しめ、米国の住宅バブルに貢献し、リーマンショックと言われるバブル崩壊となった「円キャリー取引」の巻き戻しが出ていると言うのです。
リーマンショックにより日本の企業は多大な損失をしましたが、金融機関は日本のバブル崩壊の経験を活かしたお蔭で、世界でショックの打撃を一番受けていない日本の円高となり、それが今でも銀行以外の企業を苦しめているのです。
素人の私でも、米国バブル崩壊の約2年前頃から囁かれていた、米国経済の異常に対して、何らかの処置をするべきだと書いていました。
増して金融が専門でとうにその危うさを気付いていた、そして自身でバブル崩壊を警戒をしていた銀行が何故一般企業に警告をしなかったのでしょうか。
私は日本の金融機関として、義務ではないにしても当然やるべきことだと思ったのですが。
そうしてもバブル崩壊の影響は避けられないとしても、それ以後の急激な非正規社員を中心とする突然かつ大規模なリストラは回避できた筈だと思うのですが。
そして外国から一番落ち着いていると言われる金融環境の中で円が買われて、それがまた一般企業を苦しめているのです。
その一方では日本は間もなく新興国でもない900兆円の膨大な債務残高になるそうです。
素人の私から見ればそんな馬鹿なことがあるかと思うのですが、専門家も日銀も手の打ちようがないというのですから。
一昔では通常の金利のお蔭で10年も貯金していれば、大規模な家の改修などで一時的な物入りも、元の貯金をいじらずに済ませることが出来ました。
それが今ではゼロ金利の癖に手数料だけはがっちり取るという時代になりました。
つまり今の低金利政策は、日本の一般人の犠牲のもとになって成り立っている政策です。
このことを思えば、銀行が率先してその低金利の資金を日本経済の活性化に回すべきであり、経済・金融に弱い中小企業やベンチャー企業と協力し指導し、資金の提供をすべきだと思うのですか。
正に良く言われる金融機関の自覚や意識レベルの低下です。
最近報道された役員の報酬の1億円以上の企業の中に
・三菱UFJ 3名
・スルガ銀行 2名
・新生銀行 1名 (外国人)無配
・みずほFG 1名
の名前が出ていました。
政府、日銀の指導にまともに従わず、一般の国民へのゼロ金利の犠牲を押しつけた成果?に対して良くもまあこれだけの報酬が貰えていると思うのは私の貧乏人根性からだけでしょうか。
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