普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

「アメリカから見た日本人」さんの投稿に応える

2021-11-11 18:17:11 | 生産

戦中派の私から若い方達への申し送りです。どのような事でも世論に流されずに自分の頭で考えましょう。

 TWITTERで良く見かける「アメリカか見た日本人」さんの投稿です。

 働く事は日本人の美徳だった。今はいかに楽して金を稼げるかという西洋風の考えが日本に蔓延している為、働くことが苦と考える人が増えた。人は自分の仕事が人様の役に立っている時、それで社会全体が明るく幸せになると思える時に一番人間としての幸せを感じるもの。 

「私の経験」

 私が旧制工業学校を出て最初に採用されたK工場では、人は現場を一回りした後は皆事務所でだべる間私は現場で工員の仕事を見るのが好き。工場が引けたとは旧制の専門学校に会社に無断で入学。通勤、通学の電車の中では英語の小説の読書、意味の解らぬ所は、事務所で英和辞典で調べる毎日。その電車内での読書の時間の合計が数千時間になったとき英検の1級受験、ペーパー試験は1級合格、会話は当然不合格。

 そのような時に新設のM工場に転勤、資料の半分は英語、海外からの研修生への対応。私を連れてた課長は何も言いませんでしたが、内心驚いたと思います、その時期にパソコンの有効利用の指示が経理課に来たそうでその協力の私の属する保全課にも来ました。私はCHI化工の全ての部品に英数字を使っている事。現場でもそれを使ってを見て、工場も数字を使えば全工場部品が標準化出来、工場の保全管理も出来る筈だと考えました。問題は今までのコンピュータへの入力が1010になっているのを英数字入力にするのでコンピューター利用の推進責任の経理課もなかなか折れませんでしたが保全の要求についにお折れました。後は保全に取っては簡単、経理には大仕事。結果は1010時代にパソコンを使った資材、保全の管理システムができたのです。何しろ工場の保全担当から事務所の女性にBG50の伝票を書く指示、業者がその伝票を資材に行き現品受け取り、資材はその50の口径のバルブを業者に発注、一定数バルブを持つよう管理、業者は標準化したバルブを納入。保全側も某工場のどの機器へ金を使われているか、すぐに出るようになシステムまで、後は保全の有効活用するかと言う所で、退職した課長からの引き抜きに会い出向することにと言う楽しい思いをすることができました。

 そのころから能率協会から「全員参加の生産保全」TPMの提案が全国的に広がり私のいた工場が背PM賞受賞。私のやり残したことを完成させたのでしょう。

   TPMの特徴はトヨタ主導の全員参加による提案制度です。そして提案の良い所は会社も積極的に取り上げ表彰、従業員も楽しい思いもするし、やる気が増すと言う好循環。まさに「アメリカか見た日本人」さんの言う世界が日本にもあったのです。

 問題は米国からの実質的な指示で会社は株主のものと言う考え、それでも足らぬと経費扱いのそれますが制度の導入。それを受け入れた挙句がたがたになったた日本。アメリカから見た日本人さんの言うように彼らが今言われているように、政府からいくら補助金をもらっても楽しいと思うでしょうか。

話はそれますが政府は彼らに補助金をだすより彼らを正規社員に変えてあげたほうが彼らは遥かに喜ぶとお思いませんか。

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