一昨日のNHKで記者クラブでの党首討論の放送がありました。
前回の党首討論を放送しなかったNHK批判の記事を書きましたが、昨日の編集のない放送のお蔭で新聞紙上の報道で得られない、ニュアンスまで感じ取られ改めてテレビの威力を感じました。
その夜のテレビ朝日の「ビートたけしのTVタックル」では官僚制度と高速道路の無料化の問題、「報道ステーション」で後者の問題について道路公団民営化に関わった猪瀬さんと高速道路無料化を唱える山崎養世さんの間で討論がありました。
それで新しく、または改めて判ったことは
・記者クラブでは民主党が政権獲得したように鳩山さんの質問が集中した
・鹿児島県内で開かれた民主党の集会で、日の丸の旗を切って作られた同党のマークが壇上に掲げたと言うとんでもんないことをやらかしたこと(民主党が自党の優勢に浮かれている一つの現れです。もし現実に政権を取ってもこのことを反省せずに、悪名高い日教組出身などの人を閣僚に入れたり、下記のように問題の多い高速道路の無料化などを一斉にすれば、問題が一挙に浮上してくると思います。)
党首討論で判ったことは、もし民主党政権が成立すれば、
・社民党のソマリア海への自衛隊派遣に反対(これは民主党が最初に言い出した案ですが、社民党の協力を重視して止めれば野党からの一斉攻撃、他国からの日本への信頼激減となるでしょう。)
・国民新党の靖国に代わる慰霊施設件建設と外国人参政権反対、道路特定財源堅持の表明 (慰霊施設件建設と外国人参政権は国民新党との関係を保つためには、凍結する他ないと思います。)
・公明党の政治家の秘書が刑事事件を起こしたときに政治家の公民権失墜の提案について鳩山さんに質し、鳩山さんも賛成(これは民主党政権が出来た後の野党からの攻撃を示唆したものでしょう。)
・共産党が鳩山さんに、米国との自由貿易協定(FTA)推進は、米国側から言えば農業問題を切り離したの交渉など成立しないとの指摘(共産党の指摘は正に正論で、民主党政権は推進の動きさえ出来ないような気がします。)
・米国海兵隊普天間飛行場の移設では鳩山さんは、最低でも県外移設が期待されると返答(移転対象の県の決定にはかなりの年月が掛かるが、その間の沖縄県、米国への対応が問題に成りそうな気がします。)
テレ朝の「ビートたけしのTVタックル」と「報道ステーション」で判ったこと
・高速道路の全面無料化の費用対効果に余り期待できそうにないこと
高速道路の全面無料化の提唱者と言われる山崎さんの道路公団批判・解体と言わんばかりなどの支離滅裂の主張に対して猪瀬さんの整然とした反論
(なお同番組では猪瀬さんが「全面無料化の穴埋めとして民主党が国債を発行することは可笑しい」との指摘に、山崎さんは「そんなことを言ってない」と向きになって反論していたような気がしたのですが、永田町異聞を見ますと、山崎さん自身が同番組で猪瀬さんと同意見の「超低金利のいまのうちに30年ものの国債を2%で発行」と主張したと私の記憶にない全く逆のことを書いてありますが、彼の本音はどうなのでしょう。)
(高速道路無料化は民主党のセールス・ポイントなので、問題があるからと言って止めることが出来ないでしょう。私は特に経済効果のあるトラックやバスなどに限って無料化し、後は財源確保が確実になって少しづつ進めるしかないと思います。)
・民主党の官僚制度改革の難しさ(番組では安倍さんが恒例の事務次官会議をパスして閣議にかけたのに官僚が反発して、閣僚の事務処理の問題を洩らし、それが政治と金の問題となり安倍さんの大敗に繋がったと説明していました。)とそれに挑戦する民主党への期待の高さ(これこそが民主党の一枚看板で、民主党支持の高さも自民党で出来なかった改革に対する民主党の姿勢への評価がその数字に現れていると思います。)
[民主党政権が成立後の問題]
・小沢さんの政権獲得のためには、民主党主力の人達と価値観の全く違う社民党の取り込み、子ども手当て、農村の住民に対する所得保障などのばら蒔き、高速道路の無料化など何でもありの政策が、国会の審議を通じて追求されてボロが出かねないことです。
・たけしの番組で官僚出身の人が「いくら100人の政治家を官庁に投入しても、個室に閉じ込められ都合の悪い情報は素通りにされる」と言っていました。
民主党の考えは当初「局長級に民主党の政策に誓約書を出させる」と言っていたように、上から押さえ付ける考えのようですが、それより大切なのは如何に官僚を取り込むかが改革の基本と思いますが判っているのでしょうか。
また合理化の効果を上げるために、支持団体の自治労に属する職員も例外であってはならないこと、合理化に伴う官僚や職員の士気の低下を如何に防ぐかなど大きな問題もあります。
私は現役時代の経験から、制度改革の推進のためには、
政治家は個室でなく平の官僚たちと机を並べ彼らと直接のコミュニケーションをとること、
政治家の配属は重要箇所(特に直接金が絡む所)に配置すること
書類は全て派遣された政治家を通すこと、
政治家が官僚たちの同じ立場にたち、また彼らの士気向上のために石原都知事がやったように会計制度を改めること、
などと書きましたが、果たして官庁の日常の職務を妨ずに、そして政治家本来の仕事を妨げずにそれができるかなどの問題があります。
しかし官僚制度改革が民主党の一枚看板ですから、そして国民が民主党に政権を預けてみようと思った一番の理由は、戦後以来殆ど手つかずの官僚制度改革が民主党ならできるかも知れないと言う期待からですから、少しでも成果を上げねば、国民と官僚自身の信頼を失って、私が何時も心配をするように、民主党政権は今回きりということに成りかねないと思います。
・もう一つの問題は記者会見での鳩山さんの答弁でもはっきり出ていましたが、民主党は攻撃には強いが、防御に廻ると極端に弱くなる傾向があるようです。
それには小沢さん、鳩山さんの金の問題、具体性に欠けた、財源に疑問のある政策、社民党との連立に絡む問題など、攻撃の種は限りなくあるようですが、果たして野党に廻ったベテラン揃いの自民党の攻撃に耐えることが出来るでしょうか。
民主党の政権奪取の可能性が高くなった今、民主党は本気になって政権成立後どのように進めて行くかそろそろ考えるべき時期に来ていると思います。
大統領が決まって実際に政権につくのは数カ月後の米国と違って、日本では選挙後国会での首相指名→組閣→首相の所信表明演説といきなり実務に就かねばならぬのですから。
鹿児島の日の丸事件のように浮かれてはおれる時期ではなく、政権獲得後、国会運営が巧く進むのか否か政策の見直しを改めて考え直す時期にきているのだと思うのですが。
また私たち国民も民主党政権確立後の政局がどうなるか、官僚制度改革で政治家と官僚達が実際にどう言う動きになるか考えて投票し、民主党支持者は政権維持のためにどうあるべきかを民主党に提言すべきと思います。
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要らんことをして売国政策を行った場合、
修復するのに時間がかかるといくこと。
お姉さんはネットやらで色々と民主の危うさを知っているので、危機感もってますが。
止める手立てはないものでしょうか…
下っ端は大変だ
バラマキ以外の何物でもないでしょうね。
期待はできません。
あえて期待できることとしたら
国民みんなが日本の危機に気付き、行動を起こせるようになること・・くらいですかね。
平和ボケしてる場合じゃなくなってきました。