昨夜久しぶりにテレビで田中真紀子さんを見た。(以下田中の苗字が余りにもおおいので真紀子さんと呼ぶ)
他の番組が終わったのでチャンネルを変えると、毎日放送の「久米宏のテレビってヤツは!?」で真紀子さんが例の毒舌で政治家たちを切りまくっていた。
彼女の歯に衣を着せぬ歯切れの良い物言いはいつもの通りだ。
お父さんの田中角栄さんが築いた自民党を弱体化させた党員への怨念、また小泉さんから外務大臣としての首を切られた怨念が混じった発言もあったが、彼女の存在は依然として大衆を政治に向けさせる貴重な存在だ。
[自分の意見を持たぬ議員?]
その中でも彼女が例に上げた下記のような議員達と、「政治家は自分の意見を持て」の彼女の意見には考えねばならぬ問題だ。
・本会議での採決の時、順番に「立って」、「立って」、「座って」、「立って」と政党のボスからの指示通りに法案の中身も判らずに立ったり坐ったりする議員。
まるで漫画の世界だし信じたくないが、実際はどうなのだろうか。
・郵政改革反対で自民党を追い出された後、安倍さんの時代になって、今後党の方針に反対しないとの誓約書を入れて復党した、真紀子さんの言によれば「魂を売ってしまった議員」。
彼らは魂を売ったのかどうか判らないが、復党後は誓約後は自分の意見はとにかく党の方針通り動かねばならぬのは確実だ。
・逆に小泉さんのお蔭で当選し(自分の意見はとにかく)改革推進に固執する議員。
彼女は国会議員が自分の意見を持って採決の時にも自分の意見で立つ様になれば、日本は随分良くなる筈だと言っていた。
正に正論だが、政治の世界ではそれで通らないことが余りにも多いのも確かだ。
そして、彼女の言う党やボスから睨まれても自分の力で堂々と当選できる程の力を持つべきだ、その為には自分で充分な秘書を持って研究をし、自分の意見を持つべきだと言うのも正しいが現実を無視している。
真紀子さんのように知名度も人気もあり、そして充分な私設秘書を持つ金銭的な余裕のある人なら良いが、新人の政治家にそれを期待するのは酷な話だ。
彼女の言によれば、小泉さんから党を追い出された人の中で唯一推薦できるのは、平沼赳夫さんだけだが、彼の養父は元首相の平沼騏一郎さん、岳父は元貴族院議員の徳川慶光さんという家系の持ち主だ。
平沼さんのような地盤も金も無い、ポツト出の新人たちは、実力を貯え知名度を上げ、地もとの後援組織を強化することで、私設秘書を持てるほど資金的に楽になるまでは、余程のことの無い限り、ボスの言う通りじっと我慢して動くしかないような気がする。
また彼女の言葉を借りれば、自分の意見を持っていても、道路族、厚生族、農林族などの内それに凝り固まった人達も、日本全体から見ればまた困った存在だ。
[有権者の出来る事]
真紀子さんの指摘に対して、有権者の出来る事は選挙のときに次の選択をするしかない。
・党のために小異を捨てて大同につく人か、それとも真紀子さんの言う様に自分の意見に固執する人を選ぶか
前者も後者もどちろか良いとも悪いとも言えない。
・特定地域振興のためとか、日本の農業を守るために一票をと言う人か、日本の全般のためという人のどちらを選ぶか
・実績もあり逆に言えば先の見えているベテランを選ぶか、新人の将来性に賭けるか
・勿論彼らの属している党ののいずれを選ぶのか
ただはっきりしているのはそれは有権者の出来る唯一のことでありせきにんだということだ。
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国会議員には、三人の公設秘書が付くのでそれで十分に思いますね。超トップレベルの頭脳と見識があれば、その秘書なしでも大臣は務まるでしょう。秘書なんていらないのではというのが、私の考え方です。首相は、補佐官が付きますしね。